電子制御実習Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子制御実習Ⅰ
科目番号 0150 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 プリント配布
担当教員 清原 修二

到達目標

1 実習の目標と心構えを理解し,レポートの作成ができる。
2 ノギス,マイクロメータの目盛りを読め,使うことができる。
3 電子回路の作製を通じてハンダ付けと配線設計ができる。
4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実習の目標と心構えを理解しさらに説明でき,レポートの作成ができる。実習の目標と心構えを理解し,レポートの作成ができる。実習の目標と心構えを理解していなかったり,レポートの作成ができない。
評価項目2ノギス,マイクロメータの目盛りを読み方を説明でき,使うことができる。ノギス,マイクロメータの目盛りを読め,使うことができる。ノギス,マイクロメータの目盛りを読めなかったり,使うことができない。
評価項目3電子回路の作製方法を説明でき,にハンダ付けと配線設計ができる。電子回路の作製を通じてハンダ付けと配線設計ができる。電子回路の作製を通じてハンダ付けと配線設計ができない。
評価項目4各種工作法の技能・技術を理解し,その作業ができる。各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。各種工作法の技能・技術がわからなかったり,その作業ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子制御技術者に重要な「ものづくり」の基本を経験し,ものづくりのおもしろさを学ぶ。本実習では電子回路の製作およびトレースカーの製作を通じて,メカトロ技術とその基礎知識を習得する。また,機械加工の実習も通年で行い,工作技術を習得する。
授業の進め方・方法:
5つの班に分け,実施計画表にしたがって実習を行う。必ず,実習服・帽子, 保護眼鏡,ベルトを着用すること。実験方眼ノートを持参すること。レポートは,1テーマが終了して1週間後の出欠時に提出する。期日に遅れたり忘れたりした場合,原則として受け取らない。公欠などで欠席した場合は,補習を行うので申し出ること。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
計測基礎・回路基礎Ⅰ:測定原理の説明(倍率器、分流器など)を行い,電圧,電流,抵抗の測定を行い誤差率を求め表にまとめる。電子ホテルの製作を行う。これらの結果と,原理,考察,感想等を記入したレポートを提出する。
工作実習:フライス盤,旋盤,溶接,マシニングの各テーマを2週間の実習の後、次週にレポートを提出する。
回路基礎Ⅱ:トレースカー用の回路せを行う。各素子の配置を考え、回路図をレポートとして提出する。
実習の進捗度や作品のアイデア・独創性およびレポートの内容から総合的に評価する。ハンダ付け,配線設計,制御システム,各種工作法の技能・技術などの各項目の到達度を評価基準とする。

【備考】
毎週,関数電卓,定規を持参すること。

【教員の連絡先】
研 究 室 A棟3階(A-320)
内線電話 8951
e-mail: kiyoharaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション,レポートの作成の仕方,ハンダ付けの実習 1 実習の目標と心構えを理解し,レポートの作成ができる。
2週 測定理論・加工基礎 2 ノギス,マイクロメータの目盛りを読め,使うことができる。
3週 測定理論・加工基礎 [4週目以降,各テーマを2週ずつローテーション] 2 ノギス,マイクロメータの目盛りを読め,使うことができる。
4週 計測基礎 3 電子回路の作製を通じてハンダ付けと配線設計ができる。
5週 回路基礎Ⅰ 3 電子回路の作製を通じてハンダ付けと配線設計ができる。
6週 フライス盤(各機械の操作実習,六面体加工) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
7週 フライス盤(各機械の操作実習,六面体加工) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
8週 レポートまとめ 1 実習の目標と心構えを理解し,レポートの作成ができる
2ndQ
9週 マシニングセンタ(基本操作,NCコード) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
10週 マシニングセンタ(基本操作,NCコード) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
11週 溶接(被覆アーク溶接) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
12週 溶接(被覆アーク溶接) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
13週 旋盤(機械の回転操作実習,バイトの取り付け,自動送り実習) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
14週 旋盤(黒皮削り実習,段削り) 4 各種工作法の技能・技術がわかり,その作業ができる。
15週 回路基礎Ⅱ 3 電子回路の作製を通じてハンダ付けができる。
16週 レポートまとめ 1 実習の目標と心構えを理解し,レポートの作成ができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。3
溶接法を分類できる。3前11,前12
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。3
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。3
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。3
電気・電子系分野計測倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。3前4
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3前1,前8
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3前8
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3前1,前8
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3前2,前3
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3前2,前3
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。3前2,前3
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。3前2,前3
やすりを用いて平面仕上げができる。3前2,前3
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。3前2,前3
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。3
アーク溶接の基本作業ができる。3
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3前13,前14
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3前13,前14
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。3前6,前7
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。3前6,前7
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。3前2,前3
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。3前9,前10
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3前9,前10
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。3前1,前8,前16
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3前1,前8,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000