水力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 水力学Ⅰ
科目番号 0157 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 飯田明由,小川隆申,武居昌宏 「基礎から学ぶ流体力学」(オーム社)
担当教員 野間 正泰

到達目標

1 水力発電の原理について理解し,水力発電の主要設備を説明できる。
2 流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を説明できる。
3 パスカルの原理を説明できる。
4 絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。
5 平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。
6 物体に作用する浮力を計算できる。
7 定常流と非定常流の違いを説明できる。
8 流線と流管の定義を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1水力発電の原理について理解し,水力発電の主要設備を十分に説明できる。 水力発電の原理について理解し,水力発電の主要設備を説明できる。 水力発電の原理について理解し,水力発電の主要設備を説明できない。
評価項目2流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を十分に説明できる。 流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を説明できる。 流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を説明できない。
評価項目3パスカルの原理を十分に説明できる。パスカルの原理を説明できる。パスカルの原理を説明できない。
評価項目4絶対圧力およびゲージ圧力を十分に説明できる。 絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。 絶対圧力およびゲージ圧力を説明できない。
評価項目5平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を十分に計算できる。 平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。 平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できない。
評価項目6物体に作用する浮力を十分に計算できる。 物体に作用する浮力を計算できる。 物体に作用する浮力定常流と非定常流の違いを説明できる。 を計算できない。
評価項目7定常流と非定常流の違いを十分に説明できる。 定常流と非定常流の違いを説明できる。 定常流と非定常流の違いを説明できない。
評価項目8流線と流管の定義を十分に説明できる。 流線と流管の定義を説明できる。 流線と流管の定義を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
われわれのまわりには,さまざまな流れが存在し,日常生活にも密接に関連している。
ここでは,流体の静力学および流れの基礎式について学習する。
授業の進め方・方法:
講義を中心に進める。
演習問題を解いて,理解を深める。
適宜宿題を与える。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
定期試験の平均値(70%),演習等の宿題の内容(30%)を評価方法とする。到達目標の各項目について,理解や計算の到達度を評価基準とする。

【備考】
講義内容は,必ずノートに記録すること。
教科書,ノート,電卓および定規を持参すること。ノート提出を求める場合がある。
宿題は期限までに必ず提出すること。

【教員の連絡先】
研究室:S棟2階
内線電話:8956
e-mail:nomaアットマークmaizuru-ct.ac,jp(アットマークは@に変更すること)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,水力学が応用されている分野(水力発電など) 1 水力発電の原理について理解し,水力発電の主要設備を説明できる。
2週 流体の物理的性質(流体と固体,圧力と圧縮性) 2 流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を説明できる。
3週 流体の物理的性質(力と質量,密度と比重) 2 流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を説明できる。
4週 流体の静力学(パスカルの原理,圧力と高さの基礎式) 3 パスカルの原理を説明できる。
5週 流体の静力学(圧力と高さの関係) 4 絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。
6週 流体の静力学(絶対圧力とゲージ圧力,圧力の測定) 4 絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。
7週 流体の静力学(平面壁に作用する全圧力) 5 平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。
8週 ★後期中間試験
4thQ
9週 流体の静力学(圧力の中心) 5 平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。
10週 流体の静力学(浮力) 6 物体に作用する浮力を計算できる。
11週 流体の静力学(浮力) 6 物体に作用する浮力を計算できる。
12週 流体の静力学(回転する容器内の流体) 5 平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。
13週 流れの基礎式(流体に作用する力,定常流,非定常流,流速) 7 定常流と非定常流の違いを説明できる。
14週 流れの基礎式(流量,流線,流跡線,流脈線,流管) 8 流線と流管の定義を説明できる。
15週 流れの基礎式(応力,検査領域) 8 流線と流管の定義を説明できる。
16週 ★後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体流体の定義と力学的な取り扱い方を理解し、適用できる。3後2
流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。3後2,後3
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。3
絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。3後5,後6
パスカルの原理を説明できる。3後4
液柱計やマノメーターを用いた圧力計測について問題を解くことができる。3後6
平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。3後7,後9
物体に作用する浮力を計算できる。3後10,後11
定常流と非定常流の違いを説明できる。3後13
流線と流管の定義を説明できる。3後14,後15
連続の式を理解し、諸問題の流速と流量を計算できる。3後14
電気・電子系分野電力水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000