概要:
本講義では電子制御機器の中核であるマイクロプロセッサの基本を講義する。基本情報処理技術者試験のCOMET2を対象とし,その動作原理を調査する。前期はマイクロプロセッサ(中央演算処理装置)の概要を把握し,アセンブリ言語プログラムを理解する。
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進める。マイクロプロセッサの構造と動作原理を把握することを主眼とするので、特に、コンピュータアーキテクチャの特徴、およびそれに基づいて構築されている命令体系ついて議論する。講義内容の理解を深めるために、C言語とアセンブリ言語の関係を明らかにする。講義の間に、重要な内容についての学生に質問して確認する。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
毎回の定期試験を行い,その平均点で定期試験結果を評価する(70%)。その他,ソフトウェア演習課題および個別口頭質問の回答状況等を加味(30%)し,各到達目標の達成度を確認して成績評価をする。
【教員の連絡先】
教 員 名 町田 秀和
研 究 室 A棟2階 (A-220)
内線電話 8957
e-mail: machida@maizuru-ct.ac.jp
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス内容の説明 マイクロプロセッサCOMETⅡの概要 |
1 マイクロプロセッサの概要が理解できる。
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2週 |
2進数表現のための基数変換,補数表現 |
1 マイクロプロセッサの概要が理解できる。
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3週 |
COMETⅡのプログラミングモデルと実効アドレス |
1 マイクロプロセッサの概要が理解できる。
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4週 |
CASLⅡの命令とアドッレッシングモード |
2 アセンブリ言語プログラミングの基本を理解できる。
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5週 |
CASLⅡの命令、転送命令:LD,LAD,ST |
2 アセンブリ言語プログラミングの基本を理解できる。
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6週 |
CASLⅡの命令、演算命令:ADDA,SUBA |
2 アセンブリ言語プログラミングの基本を理解できる。
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7週 |
CASLⅡの命令、分岐命令:JUMP,JPL,JMI,JZE,JNZ,JOV |
2 アセンブリ言語プログラミングの基本を理解できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
中間試験問題の解説 アセンブリ言語CASLⅡによるプログラミング |
2 アセンブリ言語プログラミングの基本を理解できる。
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10週 |
C言語プログラムのアセンブリ言語表現(基本制御構造など) |
3 C言語とアセンブリ言語の関係を理解できる。
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11週 |
C言語のif文およびswitch-case文のアセンブリ言語表現 |
3 C言語とアセンブリ言語の関係を理解できる。
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12週 |
C言語のfor文およびbreak,continue文のアセンブリ言語表現 |
3 C言語とアセンブリ言語の関係を理解できる。
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13週 |
数直線の分類プログラミング |
3 C言語とアセンブリ言語の関係を理解できる。
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14週 |
インデクス付間接アドレッシングによる配列の取り扱い |
3 C言語とアセンブリ言語の関係を理解できる。
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15週 |
ソートプログラムへの応用など |
3 C言語とアセンブリ言語の関係を理解できる。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 3 | |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 3 | |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 情報処理 | プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。 | 3 | |
定数と変数を説明できる。 | 3 | |
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。 | 3 | |
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。 | 3 | |
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。 | 3 | |
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。 | 3 | |
条件判断プログラムを作成できる。 | 3 | |
繰り返し処理プログラムを作成できる。 | 3 | |
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。 | 3 | |
電気・電子系分野 | 情報 | 基本的なアルゴリズムを理解し、図式表現できる。 | 3 | |
プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。 | 3 | |
整数、小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 3 | |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 3 | |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 3 | |
基本的な論理演算を組み合わせて任意の論理関数を論理式として表現できる。 | 1 | |
MIL記号またはJIS記号を使って図示された組み合わせ論理回路を論理式で表現できる。 | 1 | |
論理式から真理値表を作ることができる。 | 1 | |
論理式をMIL記号またはJIS記号を使って図示できる。 | 1 | |