卒業研究

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 卒業研究
科目番号 0178 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 12
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:10 後期:10
教科書/教材 各教員が必要に応じて資料,情報を提供する。
担当教員 金森 満,野間 正泰,奥村 幸彦,川田 昌克,伊藤 稔,石川 一平,高木 太郎,仲川 力,町田 秀和,清原 修二

到達目標

① 状況分析の結果,問題(課題)を明確化することができる。
2 テーマに対し,自立的に年間の研究計画を策定できる。
③ 各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。
4 テーマに対する文献調査を行い,文献を解読できる。
5 テーマに対して,工学的,技術的意義が説明できる。
⑥ 企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。
7 学習で得られた既存の知識や技術を基に,結果を考察し,結論を導くことができる。
8 研究成果を概要や卒業論文にまとめることができ,発表会などで口頭発表ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1状況分析の結果,問題(課題)を十分に明確化することができる。状況分析の結果,問題(課題)を明確化することができる。状況分析の結果,問題(課題)を明確化することができない。
評価項目2テーマに対し,自立的に年間の研究計画を十分に策定できる。テーマに対し,自立的に年間の研究計画を策定できる。テーマに対し,自立的に年間の研究計画を策定できない。
評価項目3各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを十分に知っている。各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを知らない。
評価項目4テーマに対する文献調査を十分に行い,文献を十分に解読できる。テーマに対する文献調査を行い,文献を解読できる。テーマに対する文献調査を行うことができず,文献を解読できない。
評価項目5テーマに対して,工学的,技術的意義が十分に説明できる。テーマに対して,工学的,技術的意義が説明できる。テーマに対して,工学的,技術的意義が説明できない。
評価項目6企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して十分に実行することができる。企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができない。
評価項目7学習で得られた既存の知識や技術を基に,結果を考察し,結論を導くことが十分にできる。学習で得られた既存の知識や技術を基に,結果を考察し,結論を導くことができる。学習で得られた既存の知識や技術を基に,結果を考察し,結論を導くことができない。
評価項目8研究成果を概要や卒業論文に十分にまとめることができ,発表会などで十分に口頭発表ができる。研究成果を概要や卒業論文にまとめることができ,発表会などで口頭発表ができる。研究成果を概要や卒業論文にまとめることができず,発表会などで口頭発表ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年間,一つのテーマについて深く研究することにより,研究の進め方を学ぶ他,分析力,創造力,応用力などの能力を養うことを目的とする。研究テーマを決定の後,指導教員の指導のもとに自主的に継続して研究を進める。研究成果は中間発表及び本発表を行うと共に,卒業論文としてまとめる。また,優秀な研究は学会等で研究発表を行う。
Through the graduation study for the final year, students will not only learn methods of study but also improve their faculty for analysis, adaptation and creativity required for technical experts. After deciding the subject of the graduation study, they will investigate independently under a teacher’s guidance. Finally, they will present research results at the mid-term and final presentations and summarize the results of study as a graduation thesis.

授業の進め方・方法:
5学年の最初に研究分野,指導教員を決める。指導教員の指導の下に十分討議し,特徴ある独自の研究課題を深く探究する。中間発表では,研究の中間的な成果を発表する。最終段階では一定の成果を卒業研究報告書としてまとめ,指導教員のチェックを受けて,研究概要とともに期限までに提出する。研究報告書と研究発表の審査を行う。

参参考のため,平成28年度卒業研究テーマ一覧を示す。
金森研究室
 制御入力の制限を考慮した最適アンチワインドアップ制御
 双腕ロボットアームの協調制御
野間研究室
 水素気泡法を用いた移動物体まわりの流れの可視化と制御
 身近な物体まわりの流れの可視化とCOC出前授業への適用~簡易風洞装置の設計・製作~
 身近な物体まわりの流れの可視化とCOC出前授業への適用~舞鶴市立三笠小学校での実践~
 レーザ変位計を用いたはりのたわみ計測実験装置の改良に関する研究
奥村研究室
 低温迅速ガス化技術の構築 ―ガス化剤の影響とガス化機構 ―
 バイオマスのガス化速度に及ぼす触媒の影響
 水素保炎を利用した次世代型アンモニアバーナーの開発
仲川研究室
 飛行船の製作と実験
 プリント基板加工用レーザー加工機の製作と実験
川田研究室
 MinSegMega による制御工学コンテンツの開発
 2 輪モータ駆動スケートボードの製作とその姿勢制御
 LEGO MINDSTORMS EV3 による台車型/車輪型倒立振子の開発に関する研究
 非線形フィードバックを利用した 2 軸ヘリコプタの目標値追従制御
町田研究室
 FPGA によるディジタル F/V コンバータ実現に関する研究
 多重 PLL による加減速モータ制御に関する研究
 巻物コントローラの FPGA 実現に関する研究
清原研究室
 液滴室温リバーサルマイクロコンタクトインプリントによる DLC エミッタの作製
 紫外線硬化型 PDMS を転写材料とした室温インプリントによる DLC ピットパターン形成
 ポータブル室温ナノインプリントシステムを用いたナノテクノロジー教育
伊藤研究室
 Firefly Algorithm の性能評価と性能改善に関する研究
 Twitter を用いた災害情報の検出に関する研究
 Differential Evolution の性能改善に関する研究
 Mario AIにおける強化学習を用いたエージェントの動作獲得に関する研究
石川研究室【地域志向科目】
 エッチング時間の短縮を目指した放射線計測プラスチックの開発
 無機 EL デバイスの作製における基礎的検討
 酸化物透明電極と超薄膜金属電極を用いた透明有機 EL デバイスの開発
 ナノインプリント法を用いた微細発光パターンを有する有機 EL の作製
高木研究室
 差分進化による単純適応制御のパラメータ決定
 二つのジンバルをもつジャイロカーの製作
 運搬ロボットの自動化システムの改良
 パラレルリンク実験装置の製作と実験
平地研究室(電気情報工学科)
 昇圧チョッパの電圧共振電流共振動作の研究
 フルブリッジ型双方向 DC/DC コンバータの特性改善の研究


注意点:
卒業論文と研究概要および中間発表と最終発表を総合的に勘案し,電子制御工学科会議の議を経て,合否を判定する。到達目標に基づき,その到達度を評価基準とする。

【学生へのメッセージ】
 卒業研究は,高専で5年間学んできたことの総仕上げと言っても過言ではない。難しそうな研究テーマでも,小さなことからこつこつ積み上げていけば,意外な展開が開けてくることがある。いろいろなテーマに,期待と勇気を持って,粘り強くチャレンジしてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 指導教員による。 自主的に研究背景の調査、実験等を行い,実験結果の検討および考察ができる。
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 指導教員による。 自主的に研究背景の調査、実験等を行い,実験結果の検討および考察ができる。
2週 卒業研究中間発表 研究成果を概要や卒業論文にまとめることができ,発表会などで口頭発表ができる。
3週 指導教員による。 自主的に研究背景の調査、実験等を行い,実験結果の検討および考察ができる。
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週 卒業研究最終発表 研究成果を概要や卒業論文にまとめることができ,発表会などで口頭発表ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。4
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。4
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合02000800100
基礎的能力0000000
専門的能力02000800100
分野横断的能力0000000