アクチュエータ工学

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 アクチュエータ工学
科目番号 0186 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 松井信行「アクチュエータ入門」(オーム社)/必要に応じてプリントを配付する
担当教員 平地 克也

到達目標

1 電気エネルギーの特徴を説明できる。
2 各種エネルギーを相互に換算できる。
③ その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。
④ 電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて理解できる。
5 単相交流回路の計算ができる。
⑥ 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。
⑦ 直流機の原理と構造を説明できる。
⑧ 半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。 9 直流モータの制御方法を説明できる。
⑩ 誘導機の原理と構造を説明できる。
⑪ 同期機の原理と構造を説明できる。
12 インバータの動作原理と基本回路を説明できる。
13 高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を説明できる。
14 インバータによる交流モータの制御方法を説明できる。
15 新しい制御用モータの種類と動作原理と特徴を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気エネルギーの特徴を充分に説明できる。電気エネルギーの特徴を説明できる。電気エネルギーの特徴を説明できない。
評価項目2各種エネルギーを充分に相互に換算できる。各種エネルギーを相互に換算できる。各種エネルギーを相互に換算できない。
評価項目3その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を充分に説明できる。その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できない。
評価項目4電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて充分に理解できる。電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて理解できる。電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて理解できない。
評価項目5単相交流回路の計算が充分にできる。単相交流回路の計算ができる。単相交流回路の計算ができない。
評価項目6三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を充分に説明できる。三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できない。
評価項目7直流機の原理と構造を充分に説明できる。直流機の原理と構造を説明できる。直流機の原理と構造を説明できない。
評価項目8半導体電力変換装置の原理と働きについて充分に説明できる。半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できない。
評価項目9直流モータの制御方法を充分に説明できる。直流モータの制御方法を説明できる。直流モータの制御方法を説明できない。
評価項目10誘導機の原理と構造を充分に説明できる。誘導機の原理と構造を説明できる。誘導機の原理と構造を説明できない。
評価項目11同期機の原理と構造を充分に説明できる。同期機の原理と構造を説明できる。同期機の原理と構造を説明できない。
評価項目12インバータの動作原理と基本回路を充分に説明できる。インバータの動作原理と基本回路を説明できる。インバータの動作原理と基本回路を説明できない。
評価項目13高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を充分に説明できる。高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を説明できる。高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を説明できない。
評価項目14インバータによる交流モータの制御方法を充分に説明できる。インバータによる交流モータの制御方法を説明できる。インバータによる交流モータの制御方法を説明できない。
評価項目15新しい制御用モータの種類と動作原理と特徴を充分に説明できる。新しい制御用モータの種類と動作原理と特徴を説明できる。新しい制御用モータの種類と動作原理と特徴を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
アクチュエータを構成するモータとその駆動回路を学習する。直流モータとそれを駆動するチョッパ回路、交流モータとそれを駆動するインバータ回路、ブラシレスDCモータ、ステッピングモータ、リニアモータなどの動作原理と特性について学習する。
授業の進め方・方法:
主に配布資料に基づき、板書にて講義を進める。教科書は補助的に使用する。重要事項は全て板書するので、必ずノートを取り、理解すること。
注意点:
分かりやすく説明するが、不明な点は気軽にその場で質問すること。重要な内容は全て板書するので確実にノートを取ること。
毎回実施する小テストの結果を反省材料として自己学習を実施すること。
定期試験(約80%)、および小テスト(約20%)で評価する。
60%以上の到達度をもって合格とする。

【学生へのメッセージ】
 この授業ではアクチュエータすなわちモータとその駆動回路について学習します。従来アクチュエータはもっぱらDCモータとチョッパ回路が使用されていましたが、近年はインバータの進歩と共にACモータもよく使われるようになりました。さらにステッピングモータやリニアモータも広く使われるようになりました。これらの学習により皆さんの舞鶴高専でのメカトロニクスの学習は完結することになります。

研 究 室 A棟3階(A-321)
内線電話 8960
e-mail: hirachiアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明、アクチュエータの種類 アクチュエータの種類について説明できる。
2週 電気エネルギーと他のエネルギーの比較 1 電気エネルギーの特徴を説明できる。
3週 各種エネルギーの計算方法 2 各種エネルギーを相互に換算できる。
4週 電気エネルギーと環境問題 ③ その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。
5週 新エネルギーと再生可能エネルギー ④ 電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて理解できる。
6週 交流回路の計算方法の復習 5 単相交流回路の計算ができる。
7週 皮相電力と無効電力 5 単相交流回路の計算ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 3相交流 ⑥ 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。
10週 ソレノイド ソレノイドの概要について説明できる。
11週 DCモータの回転原理 ⑦ 直流機の原理と構造を説明できる。
12週 DCモータの特性 ⑦ 直流機の原理と構造を説明できる。
13週 チョッパ回路 ⑧ 半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。
14週 DCモータの駆動方法 9 直流モータの制御方法を説明できる。
15週 DCモータの制御方法と制御特性 9 直流モータの制御方法を説明できる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,ACモータの基本 ⑩ 誘導機の原理と構造を説明できる。
2週 ACモータの回転原理 ⑩ 誘導機の原理と構造を説明できる。
3週 ACモータの特性 ⑪ 同期機の原理と構造を説明できる。
4週 インバータの種類と原理 12 インバータの動作原理と基本回路を説明できる。
5週 インバータの回路方式 12 インバータの動作原理と基本回路を説明できる。
6週 高周波インバータの動作原理 13 高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を説明できる。
7週 高周波インバータの特性と応用 13 高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を説明できる。
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 正弦波インバータの動作原理 13 高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を説明できる。
10週 正弦波インバータの特性と応用 13 高周波インバータと正弦波インバータの応用方法を説明できる。
11週 正弦波インバータによるACモータの制御1 14 インバータによる交流モータの制御方法を説明できる。
12週 正弦波インバータによるACモータの制御2 14 インバータによる交流モータの制御方法を説明できる。
13週 ブラシレスDCモータ 15 新しい制御用モータの種類と動作原理と特徴を説明できる。
14週 ステッピングモータ 15 新しい制御用モータの種類と動作原理と特徴を説明できる。
15週 リニアモータ 15 新しい制御用モータの種類と動作原理と特徴を説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。3
直流機の原理と構造を説明できる。3
半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。3
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。3
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000