電子回路Ⅳ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電子回路Ⅳ
科目番号 0218 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 岡本 卓摩爾,森川 良孝,佐藤 洋一郎 著「入門ディジタル回路」(朝倉書店)/大類 重範 著「ディジタル電子回路」(日本理工出版会)/湯田 春雄,堀端 孝俊 共著「基礎ディジタル回路」(森北出版株式会社)
担当教員 清原 修二

到達目標

① プール代数の基本定理が理解でき,論理関数を計算することができる。
② 論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路を作成することができる。
③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1プール代数の基本定理を説明し理解もでき,論理関数を計算することができる。プール代数の基本定理が理解でき,論理関数を計算することができる。プール代数の基本定理が理解でき,論理関数を計算することができない。
評価項目2論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路を説明できさらに作成することもできる。論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路を作成することができる。論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路を作成することができない。
評価項目3フリップフロップの構成を説明できて理解もして,入出力の状態遷移図を作成することができる。フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電子・情報技術の最も重要で共通的な基礎技術の一つがディジタル回路であり,その基礎技術を学ぶことを  目的とする。基本論理ゲート,プール代数,論理関数および算術演算回路に加え,フリップフロップについても解説し,最先端技術に対応できる能力を習得させる。
The objective of this course is to study the basic technology of digital circuits which is one of the most important and common technologies in the Electronic Information field.
Students will obtain skills for the most advanced technology through the study of logic gates, logic circuits, Boolean algebra, logic function, Karnaugh map, arithmetic operation circuits and flip-flop circuits.
授業の進め方・方法:
主に黒板を使用し,教科書に沿った技術解説を中心に 進める。また,演習によって講義の理解を深めるとともに,適宜レポート課題を与え,提出を求める。
注意点:
成績の評価方法は,中間・期末の2回の試験の平均値で試験結果を評価する(70%)。その他,各単元の演習や必要に応じて課すレポート課題に対する解答の内容の評価(30%)との合計をもって総合成績とする。到達目標に基づき,プール代数の基本定理が理解でき,論理関数の計算,論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路の作成,フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図の作成ついての到達度を評価基準とする。


【学生へのメッセージ】
パルス回路やディジタル回路に関する技術は,近年飛躍的に発展し,コンピュータはもちろんのこと,高度の産業機械から家電製品に至るまであらゆる分野で広く利用されてきている。
ディジタルの基本は単純明快であり,論理素子用いて面白い回路が構成できる。本講義でディジタル回路の  基礎を習得し,将来の回路設計に寄与することを期待する。

研 究 室 A棟3階(A-320)
内線電話 8951
e-mail: kiyoharaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークを@に変える)


授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,基本論理ゲートの種類 ① プール代数の基本定理が理解でき,論理関数を計算することができる。
2週 バイポーラ・MOS論理ゲート ① プール代数の基本定理が理解でき,論理関数を計算することができる。
3週 論理演算・ブール代数 ① プール代数の基本定理が理解でき,論理関数を計算することができる。
4週 積和標準形と和積標準形,論理関数と回路化 ① プール代数の基本定理が理解でき,論理関数を計算することができる。
5週 論理関数の簡単化,カルノー図 ② 論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路を作成することができる。
6週 組み合わせ論理回路の実現法 ② 論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路を作成することができる。
7週 学習のまとめと演習問題 ② 論理関数をカルノー図を用いて簡素化でき,回路を作成することができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験返却,到達度確認,マルチプレクサとデマルチプレクサ ③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。
10週 2進エンコーダと2進デコーダ,コードコンバータ ③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。
11週 7セグメントデコーダ,コンパレータ ③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。
12週 半加算器と全加算器 ③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。
13週 多ビット加減算器,算術論理演算装置 ③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。
14週 フリップフロップとその種類 ③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。
15週 学習のまとめと演習問題 ③ フリップフロップの構成を理解し,入出力の状態遷移図を作成することができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野情報基本的な論理演算を行うことができる。3後5
基本的な論理演算を組み合わせて任意の論理関数を論理式として表現できる。3後4
MIL記号またはJIS記号を使って図示された組み合わせ論理回路を論理式で表現できる。3後1
論理式から真理値表を作ることができる。3後4
論理式をMIL記号またはJIS記号を使って図示できる。3後3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000