鋼構造学

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 鋼構造学
科目番号 0021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 伊藤學 ,奥井義昭「鋼構造学」(コロナ社)
担当教員 中尾 尚史

到達目標

1 鋼構造物の種類・特徴・適用範囲,設計に必要な共通の基本事項を把握し説明できる。
2 鋼材の種類と特性を把握し説明できる。
3 鋼部材の耐荷性状とその設計法が把握でき,鋼構造の簡単な設計と強度照査ができる。
4 鋼部材の接合法の種類と継手設計を把握し説明できる。基本的な継手の設計と強度の評価ができる。
5 鋼材の疲労や腐食を把握し説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1鋼構造物の種類・特徴・適用範囲,その設計に必要な共通の基本事項を理解し,他者に説明できる。鋼構造物の設計に必要な共通の基本事項を理解している。鋼構造物の設計に必要な共通の基本事項が理解できていない。
評価項目2鋼材の種類と特性を把握し,他者に説明できる。鋼材の特性を把握している。鋼材の特性が把握できていない。
評価項目3鋼部材の耐荷性状とその設計法を把握し,簡単な鋼構造が設計できる。鋼部材の耐荷性状とその設計法を把握している。鋼部材の耐荷性状と設計法が把握できていない。
評価項目4鋼部材の接合法を理解し,他者に説明ができる。基本的な継手の設計と強度の評価ができる。鋼部材の接合部に対し,基本的な継手の設計と強度の評価ができる。鋼部材の接合部に対し,基本な継手の設計と強度の評価ができない。
評価項目5疲労や腐食及び防食について理解し,他者に説明できる。疲労や腐食について設計方法や防食方法について説明できる。疲労や腐食について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
1 本教科の教育目標は,社会基盤施設や建物の整備にあたって,鋼構造の果たす役割を理解した上で,鋼構造の設計に必要な基本事項と適用領域を系統立てて学び,鋼構造の設計ができるようになるところにある。
2 本科目は,後期開講の建設設計製図Ⅲ(都市環境コース)を行う上で重要な科目である。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
板書及び演習を中心に授業を行う。
理解を深めるために,毎回レポートを課す。

【学習方法】
必ず板書すること。内容が多いため,速やかに板書すること。
授業中の演習問題に取り組むこと(教科書は必ず持参すること)。
レポートは必ず取り組み,締め切りまでに提出すること。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
中間と期末に試験を行う(2回)。いずれの試験も時間は50分である。
成績はつぎの2項目の合計点でもって総合的に評価する。
①定期試験(70%),②毎回出すレポート課題の評価点(30%)。

【履修上の注意】
・毎回の授業で電卓を持参すること。
・出席は厳格に行う。遅刻した場合は,必ず授業終了直後に遅刻の旨を報告すること。報告を怠った場合,いかなる理由があっても欠席扱いとする。また,一定時間経過後の遅刻も欠席扱いとする。

【教員の連絡先】
研究室 A棟2階(A-216)
内線電話 8988
e-mail: h.nakao アットマーク maizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明
鋼構造学概論
2週 鋼材1(製造及び鋼材の種類) 1,2
3週 鋼材2(鋼材の機械的性質及び設計材料強度) 1,2,3
4週 鋼構造物の設計
1,3
5週 連結1(溶接1) 3,4
6週 連結2(溶接2)
3,4
7週 連結3(高力ボルト接合) 3,4
8週 中間試験 1,2,3,4
2ndQ
9週 引張を受ける部材の力学
10週 圧縮を受ける部材の力学1(座屈)
11週 圧縮を受ける部材の力学2(圧縮部材の設計)
12週 曲げを受ける部材の力学1(塑性曲げ崩壊,横ねじれ座屈)
13週 曲げを受ける部材の力学2(曲げ部材の設計)
14週 疲労
15週 腐食と防食
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・達成度確認
3,4,5

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造鋼材・溶接の許容応力度について説明できる。4
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。4
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。4
曲げ材の設計の計算ができる。4
継手の設計・計算ができる。4
高力ボルト摩擦接合の機構について説明できる。4
溶接接合の種類と設計法について説明できる。4
仕口の設計方法について説明ができる。4
柱脚の種類と設計方法について説明ができる。4

評価割合

試験発表相互評価実技等ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000