概要:
建設・建築構造物の計画,設計,施工および維持管理においては,材料に関する知識が不可欠である。本科目では主に,セメント,骨材,コンクリート,鋼材,非鉄金属,木材,内外装材料(ガラス,セラミックス,高分子材料等)の製造方法,組成,基本性質について学習する。
授業の進め方・方法:
【授業方法】
・講義を中心に授業を進める。重要な内容については数人の学生に質問をする。
・授業時間外学習としてのレポート課題を課す。
【学習方法】
・板書は,配布資料に書き込む形で進める。
・レポート課題は基本的に毎週課すが,その日の講義内容の復習または次回の予習であるのでその日のうちに行うこと。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
成績は,2回の定期試験(80%)およびレポート課題(20%)により評価する。試験時間は50分とする。到達目標に基づき,建設材料の特徴,分類,力学的性質,物理的性質,要求性能,コンクリート材料の基本的性質,金属材料の基本的性質,木材の基本的性質,内外装材料の基本的性質についての理解の程度を到達度の評価基準とする。
【教員の連絡先】
研 究 室 A棟2階(A-219)
内線電話 8984
e-mail: s.mouri アットマーク maizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。 | 3 | 前3,前10 |
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。 | 3 | 前5 |
各種セメントの特徴、用途を説明できる。 | 3 | 前6 |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。 | 3 | 前5 |
骨材の種類、特徴について、説明できる。 | 3 | 前4 |
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。 | 3 | 前6 |
コンクリートの長所、短所について、説明できる。 | 3 | 前4,前7,前9 |
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。 | 3 | 前7 |
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。 | 3 | 前9 |
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。 | 3 | 前9 |
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。 | 3 | 前4,前7 |
建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 3 | 前2 |
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。 | 3 | 前2 |
木材の種類について説明できる。 | 3 | 前13,前14 |
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。 | 3 | 前13 |
傷(節など)について説明できる。 | 3 | 前13,前14 |
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。 | 3 | 前13,前14 |
耐火性について説明できる。 | 3 | 前13,前14 |
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。 | 3 | 前13,前14 |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 3 | 前5 |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 3 | 前6 |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 3 | 前6 |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 3 | 前9 |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 3 | 前7 |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 3 | 前9 |
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。 | 3 | 前9 |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。 | 3 | 前3,前10 |
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。 | 3 | 前15 |
ガラスの製法、種類をあげることができる。 | 3 | 前15 |
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。 | 3 | 前15 |
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。 | 3 | 前15 |