水理学ⅡA

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 水理学ⅡA
科目番号 0039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 細井正延・杉山錦雄共著 「水理学」(コロナ社)/鈴木幸一著 「水理学演習」(森北出版)
担当教員 三輪 浩

到達目標

①開水路等流について理解し,等流計算ができる。
②水理特性曲線と水理学的に有利な断面について理解している。
③常流,射流,限界流の特性を理解している。
④不等流を理解し,水面形の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複数の観点から理解し,計算ができる。少なくとも一つの観点から理解している。全く理解していない。
評価項目2複数の観点から理解している。少なくとも一つの観点から理解している。全く理解していない。
評価項目3複数の項目を理解している。少なくとも一つの項目を理解している。全く理解していない。
評価項目4複数の観点から理解し,計算ができる。少なくとも一つの特性を理解し,本質部分の計算ができる。全く理解していない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
開水路における流れの流㏿,水深,水面形等について,それらの理論と計算法を講義する。〔前期〕は等流,急変部の流れおよび不等流の基礎式,〔後期〕は水面形,流体運動の基礎方程式および次元解析と相似律について講義する。
 The purpose of this course is to understand the basic theories and computation methods for velocity distribution, resistance
law, water profile etc. in open channel. A uniform flow and a gradually varied flow are treated in this course. Not only
acquisition of computation technique but also understanding of physical concept of flow is required. Governing equations of
flow, dimension analysis and similarity rule are also treated in this course.
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進めるが,必要に応じて資料の配付,プロジェクターでの説明を行う。また,授業中には復習も兼ねて基礎的事項に関する質問を随時行い,知識の定着を図る。なお,適時リポート課題を与える。
注意点:
毎授業には電卓を持参すること。
成績の評価方法は定期試験と課題。評価基準は,到達目標に基づき,定期試験(70%)・課題等(30%)として総合的に評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,開水路流れに関する概説
2週 等流の基礎式 ①開水路等流について理解し,等流計算ができる。
3週 流速分布と抵抗則 ①開水路等流について理解し,等流計算ができる。
4週 水理特性曲線 ②水理特性曲線と水理学的に有利な断面について理解している。
5週 水理学的に有利な断面 ②水理特性曲線と水理学的に有利な断面について理解している。
6週 復習と演習
7週 流れの遷移 ③常流,射流,限界流の特性を理解している。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 常流と射流1 ③常流,射流,限界流の特性を理解している。
10週 常流と射流2 ③常流,射流,限界流の特性を理解している。
11週 跳水 ③常流,射流,限界流の特性を理解している。
12週 復習と演習
13週 復習と演習
14週 不等流の概説と基礎式 ④不等流を理解し,水面形の計算ができる。
15週 水面形の分類 ④不等流を理解し,水面形の計算ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理水理学で用いる単位系を説明できる。3
水の基本的な性質について説明できる。3
比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。2
比エネルギーおよび常流と射流について説明できる。3
限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)について説明できる。3
跳水現象について説明できる。3
開水路流れの基礎方程式について理解している。2前2
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について理解している。2前3
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について説明できる。3前2,前3
水理特性曲線と水理学的に有利な断面について理解している。2前2,前3
開水路不等流の基礎方程式について理解している。2前14,前15
開水路不等流の基礎方程式について説明できる。3前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000