建築環境Ⅱ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築環境Ⅱ
科目番号 0055 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 倉渕 隆著「初学者の建築講座 建築環境工学」(市ヶ谷出版社) 
担当教員 徳永 泰伸

到達目標

空気の力学について理解している。
必要換気量について計算できる。
測光量について理解している。
照明計画および照度の計算ができる。
表色系について説明できる。
刺激と心理量の関係について説明できる。
音の物理的特性について説明できる。
音の単位について理解している。
吸音と遮音,残響について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1空気の力学について詳しく理解している。空気の力学について理解している。空気の力学について理解していない。
評価項目2必要換気量について詳しく計算できる。必要換気量について計算できる。必要換気量について計算できない。
評価項目3測光量について詳しく理解している。 測光量について理解している。 測光量について理解していない。
評価項目4照明計画および照度の詳しい計算ができる。照明計画および照度の計算ができる。照明計画および照度の計算ができない。
評価項目5表色系について詳しく説明できる。表色系について説明できる。表色系について説明できない。
評価項目6刺激と心理量の関係について詳しく説明できる。刺激と心理量の関係について説明できる。刺激と心理量の関係について説明できない。
評価項目7音の物理的特性について詳しく説明できる。 音の物理的特性について説明できる。音の物理的特性について説明できない。
評価項目8音の単位について詳しく理解している。 音の単位について理解している。音の単位について理解していない。
評価項目9吸音と遮音,残響について詳しく理解している。吸音と遮音,残響について理解している。吸音と遮音,残響について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

(B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生活空間において室内環境を形成している要因を理解し,要求される室内環境を実現するための手法の原理の概要を修得することがこの授業の目的である。熱・湿気・空気・光および音に関する基礎的な物理的性質ならびに,主として室内におけるそれら要因の調節手法の原理の概要を学習する。
The aim of this course is to understand indoor environmental factors including heat, humidity, ventilation, light and sound, to acquire basis of how to control them.
授業の進め方・方法:
スライドと板書を併用し,講義を中心として授業を進める。また,必要に応じて資料を配布する。
1. 事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと。
2. 授業では板書をノートに写しとること。
3. 復習として教科書などにある演習問題に取り組むこと。
注意点:
前期・後期とも,2回の定期試験の結果(約70%)とレポート課題の内容(約30%)によって成績評価を行う。到達目標に基づき,前期は日射,日照,熱および湿気に関する室内環境の調整手法に対する理解について,後期は換気,光および音に関する室内環境の調整手法に対する理解についての到達度を評価基準とする。

【学生へのメッセージ】
 私たちは過度に過酷な環境のなかでは生活することはできません。言い換えれば,私たちが生活を送るうえで適切な環境条件が存在するのです。では具体的にはどのような室内環境であれば,私たちにとって適切なのでしょうか? また,その条件が明らかになったとして,どのようにすればその条件を満足する室内環境を提供することができるのでしょうか? 日常生活と密接に関係しているこの科目に,ぜひ興味を持ってほしいと思います。

研究室:A棟2階(A-221)
内線番号:8985
e-mail: tokunagaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,開口部における空気の流れ 空気の力学について理解している。
2週 自然換気の力学 空気の力学について理解している。
3週 室内の空気環境 その1 必要換気量について計算できる。
4週 室内の空気環境 その2 必要換気量について計算できる。
5週 採光と測光量 測光量について理解している。
6週 室内の照度計算 照明計画および照度の計算ができる。
7週 人工光源とその特徴 照明計画および照度の計算ができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 色彩の基礎 表色系について説明できる。
10週 物理量と心理量の対応 刺激と心理量の関係について説明できる。
11週 音の物理と人間の聴覚 音の物理的特性について説明できる。
12週 音の伝搬 音の物理的特性について説明できる。
13週 騒音とその評価 刺激と心理量の関係について説明できる。音の単位について理解している。
14週 遮音と吸音 吸音と遮音,残響について理解している。
15週 室内音響設計 吸音と遮音,残響について理解している。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備視覚と光の関係について説明できる。3
測光量について理解している。3
照明計画および照度の計算ができる。3
表色系について説明できる。3
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。3
必要換気量について計算できる。3
自然換気と機械換気について説明ができる。3
音の物理的特性について説明できる。3
音の単位について説明できる。3
音心理の三大特性、大きさとうるささ、音の伝搬、減衰、回折について説明できる。3
吸音と遮音、残響について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000