概要:
【授業目的】 本科目の目的は,建築技術の基本となる構成や仕組みを実際の建築物と結び付け,複雑に成り立っている建築のあり方を理解する。内容は,建築物における全体構造と各部構法から,構造設計や耐火設計,品質管理に及ぶ様々な建築的要求について学習する。
【Course Objectives】 The aim of this course is to connect the structure and building construction used as architectural skills to an actual building, and to understand the state of the building realized intricately. The contents are structure and mechanism of each part of building, structural design, fire resistant design and quality management.
【キーワード】 構造原理,木質構造,建築構法,固定モーメント法,D値法, Principle of construction, Timber structure, Building construction, Moment distribution method, D value method
授業の進め方・方法:
【授業方法】講義を中心に授業を進める。その展開の中では,すでに修得しているべき基本事項について復習や学生に質問しながら,基本事項の整理を行う。また,理解を深めるために,必要に応じて授業時間内での演習問題や授業時間外学習としての課題を課す。
注意点:
先行して履修した科目を復習しておくこと。また,毎授業には電卓を持参すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 構造 | 構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。 | 2 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
重ね合わせの原理を用いた不静定構造物の構造解析法を説明できる。 | 2 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
変位法による不静定構造物の解法を理解している。 | 2 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前16 |
変位法を活用して、不静定構造物を解くことができる。 | 2 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前16 |
建築系分野 | 構造 | 建築構造の成り立ちを説明できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前8 |
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前8 |
建築物に働く力について説明できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前8 |
骨組構造物の種類やその安定・不安定について理解している。 | 2 | 前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。 | 2 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
いずれかの方法(変位法(たわみ角法)、固定モーメント法など)により、不静定構造物の支点反力、応力(図)を計算できる。 | 2 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
S造の特徴・構造形式について説明できる。 | 2 | 前1,前2,前8 |
鋼と鋼材の性質について説明できる。 | 2 | 前1,前2,前8 |
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前8 |
鉄筋材料の種類・性質について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前8 |
コンクリート材料の種類・性質について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前8 |
構造計算の設計ルートについて説明できる。 | 2 | 前5,前8,前16 |
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。 | 2 | 前5,前8,前16 |
コンクリートおよび鉄筋について説明できる。 | 2 | 前3,前4 |