概要:
本科目の目的は,4学年のコンクリート構造学の延長として,限界状態設計法によるコンクリート構造物の設計について学習する。内容は,鉄筋コンクリート(RC)構造の疲労に対する設計および耐震設計,プレストレストコンクリート(PC)構造の設計である。
【Course Objectives】
The aim of this course is to study the design of concrete structures based on the limit state design as an extension of ‘Concrete structure’ of the fourth school year study. The main content is as follows: 1) The design of fatigue, 1) Principle of seismic design, 3) The design of pre-stressed concrete structure.
授業の進め方・方法:
1.講義と演習を織り交ぜた授業を行う。
2.式が得られるまでの導出過程をできるだけ詳述する。
3.例題および課題演習を充実させ,設計への興味がわくよう工夫する。
1.黒板の説明はノートに取る。
2.課題演習に取り組むため関数電卓を常時持参する。
3.構造力学の基礎知識が必要である。これまでに学んだ構造力学の教科書およびノートを見直すこと。
注意点:
本科目は学修単位科目であり,授業での学習と授業外での学習で成り立つものである。課題演習はすべて提出すること。
中間・期末の2回の定期試験を行う。
試験時間は50分とする。
持ち込みは電卓を可とする。
成績の評価方法は,中間・期末の2回の定期試験の成績60%と単元毎に課す課題演習の評価40%を目安として,総合的に評価する。到達目標に基づき,鉄筋コンクリート構造の疲労に対する設計,耐震設計,プレストレストコンクリート構造の設計についての理解の程度を到達度の評価基準とする。
教 員 名 岡本寛昭
研 究 室 非常勤講師室
内線電話
e-mail: okam28305@gmail.com
【学生へのメッセージ】
建設分野において最も多く用いられる構造形式であるコンクリート構造(鉄筋コンクリートとプレスレストコンクリート構造)の基本を理解してほしい。
課題演習として,以下のレポートを提出すること。
1)RC構造物の疲労設計課題
2)RC構造物の耐震設計課題
3)PCはりの断面設計課題
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系 | 材料 | 限界状態設計法と許容応力度設計法を説明できる。 | 4 | 後2,後3,後6,後7,後9,後13 |
コンクリート構造物の設計方法を理解している。 | 4 | 後2,後3,後6,後7,後9,後10,後11,後13 |
コンクリート構造物の設計方法を説明できる。 | 4 | 後2,後3,後6,後7,後9,後10,後11,後13 |
曲げモーメントを受ける部材(終局限界状態)を説明でき、計算できる。 | 4 | 後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後13 |
せん断応力(終局限界状態)を説明できる。 | 4 | 後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後14 |
プレストレストコンクリートの基礎(使用限界状態・終局限界状態など)を理解している。 | 4 | 後12,後15 |
プレストレストコンクリートの設計を理解している。 | 4 | 後12,後15 |
構造 | 耐震設計に関する基本的な考え方(震度法など)について説明できる。 | 4 | 後9 |