水理学ⅠＡ

科目基礎情報

学校	舞鶴工業高等専門学校	開講年度	平成30年度 (2018年度)
授業科目	水理学ⅠＡ
科目番号	0167	科目区分	専門 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	建設システム工学科	対象学年	3
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	PEL編集委員会 「水理学」（実教出版）/　鈴木幸一著 「水理学演習」（森北出版）
担当教員	上野 卓也

到達目標

1単位系を説明できる。
2 静水圧の計算ができる。
3 連続式，エネルギー保存則，運動量保存則などの流れの基礎方程式を理解し，計算に適用できる。
4 層流と乱流について説明できる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	２つ以上の単位系を理解し，説明できる。	1つの単位系を理解し，説明できる。	全く説明できない。
評価項目2	正確に計算できる。	問題の本質部分は適切に計算できる。	計算が全くできない。
評価項目3	複数の項目を理解し，計算に適用できる。	1つの項目を理解し，計算に適用できる。	全く理解できず，計算にも適用できない。
評価項目4	複数の観点から理解し，説明できる。	1つの観点から理解し，説明できる。	全く説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) （自然科学と工学の基礎を身につける。）

学習・教育到達度目標 (B) （専門分野の基礎知識を修得し，技術の実践に応用できる。）

教育方法等

概要:

水理学は，河川，海岸・海洋，人工水路などにおける水の流動現象を対象とする科目である。水理IAでは，静止した流体がダムや水門に作用する力の求め方を学ぶ。また，流れの基礎方程式や層流・乱流についても学習する。

授業の進め方・方法:

講義を中心に授業を進めるが，必要に応じて資料の配付，プロジェクターでの説明を行う。また，授業中には復習も兼ねて基礎的事項に関する質問を随時行い，知識の定着を図る。なお，適時リポート課題を与える。

注意点:

【成績評価の方法・評価基準】
中間・期末の２回の定期試験を行う。成績は定期試験(70%)と課題等(30％)で総合的に評価する。評価基準は，到達目標に対する，静水圧，管路流れ等に関する理解の到達度とする。

【備考】
毎授業には電卓を持参すること。

【教員の連絡先】
研究室

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	シラバス内容の説明，水理学概説，流体の物理的性質	１単位系を説明できる。
		2週	静止流体の基礎方程式	２ 静水圧の計算ができる。
		3週	平面に作用する静水圧１	２ 静水圧の計算ができる。
		4週	平面に作用する静水圧２	２ 静水圧の計算ができる。
		5週	曲面に作用する静水圧	２ 静水圧の計算ができる。
		6週	復習と演習
		7週	復習と演習
		8週	中間試験
	2ndQ
		9週	静止流体のつりあい（相対静止）
		10週	浮力と浮体の安定	２ 静水圧の計算ができる。
		11週	流れ場の概念，連続式，運動方程式	３ 連続式，エネルギー保存則，運動量保存則などの流れの基礎方程式を理解し，計算に適用できる。
		12週	エネルギー方程式，運動量方程式	３ 連続式，エネルギー保存則，運動量保存則などの流れの基礎方程式を理解し，計算に適用できる。
		13週	層流と乱流	４ 層流と乱流について説明できる。
		14週	復習と演習
		15週	復習と演習
		16週	期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
専門的能力	分野別の専門工学	建設系分野	水理	水理学で用いる単位系を説明できる。	4	前1
				静水圧の表現、強さ、作用する方向について、説明できる。	4	前2
				平面と曲面に作用する全水圧の大きさと作用点を計算できる。	4	前3,前4,前5,前10
				浮力と浮体の安定を計算できる。	4	前10
				連続の式を説明できる。	4	前11,前12
				ベルヌーイの定理を説明でき、これを応用(ベンチュリーメータなど)した 計算ができる。	4	前11,前12
				運動量保存則を説明でき、これを応用した計算ができる。	4	前11,前12
				層流と乱流について、説明できる。	4	前13

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	70	0	0	0	30	0	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0	0
専門的能力	70	0	0	0	30	0	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0