概要:
土の基本的性質,力学的性質に関する室内試験を行い,試験方法や試験結果の整理方法を習得する。また,建設構造物に用いられるセメントコンクリートおよび鋼材に関する室内試験を行い,物理的・化学的・力学的性質を試験によって確かめ,それらの基本性質を理解する。
授業の進め方・方法:
実験は班ごとに行う。実習服を着用すること。
受講生を土質実験グループと材料実験グループの2グループに分け,実験シリーズごとに入れ替わり実験・実習を行う(シラバスの「授業計画」にはある班のスケジュール例を示している)。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
到達目標に基づき,実験レポートと実習態度を総合して成績評価を行う。
【備考】
実習服を着用すること。
【教員の連絡先】
研 究 室 A棟2階(A-215 加登)、(A-219 毛利)
内線電話 8895(加登)、8984(毛利)
e-mail: katoアットマークmaizuru-ct.ac.jp、s.mouriアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバスの内容の説明,実施実験の説明 |
1 圧密試験について理解し,実験できる。 2 土のせん断試験について理解し,実験できる。 3 コンクリートのスランプ試験,空気量試験について理解し,実験できる。 4 コンクリートの強度試験について理解し,実験できる。 5 コンクリート部材の載荷実験を行い,強度,変形の性状などを理解できる。
|
2週 |
硬化コンクリートの圧縮・割裂引張試験 |
4 コンクリートの強度試験について理解し,実験できる。
|
3週 |
コンクリート梁供試体の曲げ試験 |
5 コンクリート部材の載荷実験を行い,強度,変形の性状などを理解できる。
|
4週 |
改良した梁供試体の作製 |
3 コンクリートのスランプ試験,空気量試験について理解し,実験できる。
|
5週 |
テストハンマー用供試体の作製 |
3 コンクリートのスランプ試験,空気量試験について理解し,実験できる。
|
6週 |
圧密試験 |
1 圧密試験について理解し,実験できる。
|
7週 |
一軸圧縮試験 |
2 土のせん断試験について理解し,実験できる。
|
8週 |
一面せん断試験 |
2 土のせん断試験について理解し,実験できる。
|
4thQ |
9週 |
エクセル演習 |
|
10週 |
改良したコンクリート梁供試体の曲げ試験 |
5 コンクリート部材の載荷実験を行い,強度,変形の性状などを理解できる。
|
11週 |
テストハンマーによるコンクリート部材の強度推定,コア供試体の強度試験 |
4 コンクリートの強度試験について理解し,実験できる。
|
12週 |
材料実験の総括 |
3 コンクリートのスランプ試験,空気量試験について理解し,実験できる。 4 コンクリートの強度試験について理解し,実験できる。 5 コンクリート部材の載荷実験を行い,強度,変形の性状などを理解できる。
|
13週 |
三軸圧縮試験 |
2 土のせん断試験について理解し,実験できる。
|
14週 |
エクセル演習 |
|
15週 |
演習 |
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | 後1,後12 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | 後1,後12 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | 後1,後12 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | 後1,後12 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | 後1,後12 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | 後1,後12 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | 後1,後12 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | 後1,後12 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | 後1,後12 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | 後1,後12 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | 後1,後12 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。 | 4 | 後4,後5,後12 |
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。 | 4 | 後2,後11,後12 |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後4,後5,後12 |
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後4,後5,後12 |
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後2,後11,後12 |
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。 | 4 | 後2,後3,後10,後12 |
一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後7 |
建築系分野【実験・実習能力】 | 建築系【実験実習】 | 実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後11,後12 |
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。 | 4 | 後1,後2,後11,後12 |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | 後1,後2,後11,後12 |
実験の目的と方法を説明できる。 | 3 | 後1,後3,後10,後12 |
構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)によるいずれかの構造形式(ラーメン、トラスなど)の試験体を用い、載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察することができる。 | 3 | 後1,後3,後10,後12 |
実験結果を整理し、考察できる。 | 3 | 後1,後3,後10,後12 |