建築環境Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築環境Ⅰ
科目番号 0177 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 倉渕 隆著「初学者の建築講座 建築環境工学」(市ヶ谷出版社)
担当教員 徳永 泰伸

到達目標

1 建設地と太陽位置について説明できる。
2 日照と日射について説明できる。
3 伝熱の基礎について説明できる。
4 熱貫流について説明できる。
5 室温の形成について理解している。
6 温熱環境指標について理解している。
7 結露現象について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建設地と太陽位置について詳しく説明できる。 建設地と太陽位置について説明できる。 建設地と太陽位置について説明できない。
評価項目2日照と日射について詳しく説明できる。 日照と日射について説明できる。 日照と日射について説明できない。
評価項目3伝熱の基礎について詳しく説明できる。 伝熱の基礎について説明できる。 伝熱の基礎について説明できない。
評価項目4熱貫流について詳しく説明できる。 熱貫流について説明できる。 熱貫流について説明できない。
評価項目5室温の形成について詳しく理解している。 室温の形成について理解している。 室温の形成について理解していない。
評価項目6温熱環境指標について詳しく理解している。 温熱環境指標について理解している。 温熱環境指標について理解していない。
評価項目7結露現象について詳しく説明できる。結露現象について説明できる。結露現象について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
生活空間において室内環境を形成している要因を理解し,要求される室内環境を実現するための手法の原理の概要を修得することがこの授業の目的である。熱・湿気・空気・光および音に関する基礎的な物理的性質ならびに,主として室内におけるそれら要因の調節手法の原理の概要を学習する。

【Course Objectives】
The aim of this course is to understand indoor environmental factors including heat, humidity, ventilation, light and sound, to acquire basis of how to control them.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
スライドと板書を併用し,講義を中心として授業を進める。また,必要に応じて資料を配布する。

【学習方法】
1. 事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと。
2. 授業では板書をノートに写しとること。
3. 復習として教科書などにある演習問題に取り組むこと。
注意点:
【定期試験の実施方法】
中間・期末の2回の試験を行う。
試験時間は50分とする。

【成績の評価方法・評価基準】
2回の定期試験の結果(約70%)とレポート課題の内容(約30%)によって成績評価を行う。到達目標に基づき,日射,日照,熱および湿気に関する室内環境の調整手法に対する理解についての到達度を評価基準とする。

【学生へのメッセージ】
 私たちは過度に過酷な環境のなかでは生活することはできません。言い換えれば,私たちが生活を送るうえで適切な環境条件が存在するのです。では具体的にはどのような室内環境であれば,私たちにとって適切なのでしょうか? また,その条件が明らかになったとして,どのようにすればその条件を満足する室内環境を提供することができるのでしょうか? 日常生活と密接に関係しているこの科目に,ぜひ興味を持ってほしいと思います。

【教員の連絡先】
研究室:A棟2階(A-221)
内線番号:8985
e-mail: tokunagaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,建築環境学の概説
2週 太陽位置と日影図 1 建設地と太陽位置について説明できる。
3週 日射 2 日照と日射について説明できる。
4週 熱伝導と対流熱伝達 3 伝熱の基礎について説明できる。
5週 放射熱伝達 3 伝熱の基礎について説明できる。
6週 熱貫流率 4 熱貫流について説明できる。
7週 非定常熱伝導 その1 5 室温の形成について理解している。
8週 中間試験
2ndQ
9週 非定常熱伝導 その2 5 室温の形成について理解している。
10週 壁面における受熱 5 室温の形成について理解している。
11週 建物全体の熱特性 5 室温の形成について理解している。
12週 温熱指標 6 温熱環境指標について理解している。
13週 湿り空気 7 結露現象について説明できる。
14週 湿気貫流率 7 結露現象について説明できる。
15週 壁体内の結露 7 結露現象について説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。4前1
気候、気象について説明できる。4前1
建設地と太陽位置について説明できる。4前2
日照時間および日照時間図について説明できる。4前3
日照と日射の使い分けについて説明できる。4前3
紫外線、赤外線、可視光線の効果の違いを説明できる。4前3
視覚と光の関係について説明できる。4
採光および採光計画について説明できる。4
照明計画および照度の計算ができる。4
表色系について説明できる。4
伝熱の基礎について説明できる。4前4,前5
熱貫流について説明できる。4前6
室温の形成について理解している。4前7,前9,前10,前11
温熱環境要素について説明できる。4前12
温熱環境指標について説明できる。4前12
湿り空気、空気線図について説明できる。4前13,前14,前15
結露現象について説明できる。4前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000