概要:
【授業目的】
コンクリートの材料特性,コンクリートと鉄筋の複合作用,鉄筋コンクリート構造の設計法,曲げモーメント,せん断力および軸力を受ける鉄筋コンクリート構造の設計について学習する。本科目では,企業で鉄筋コンクリート構造物の施工を担当していた教員が,その経験を活かし,鉄筋コンクリートの力学的特性,設計方法について講義形式にて授業を行うものである。
【Course Objectives】
The aim of this course is to study the material characterization of the concrete, the mixture effect of the concrete and the reinforcing bar, the design methods of the reinforced concrete structure, the design of the reinforced concrete member subjected to the bending moment and the design of the reinforced concrete member subjected to the shearing force and the axial force.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
講義を中心に授業を進める。重要な内容やすでに習得している内容に関しては,学生への質問や演習を行うことで知識の定着を図る。また,授業時間外学習としてのレポート課題を課す。
【学習方法】
1 予習として教科書を事前に読み,授業内容,疑問点を明確にしておく。
2 授業では予習を踏まえて学習する。板書や教員の説明はノートにとる。
3 演習問題,レポート課題などを利用して授業で得た知識を整理する。
注意点:
【定期試験の実施方法】
中間・期末の2回の試験を行う。
試験時間は50分とする。
電卓の持ち込みを可とする。
【成績の評価方法・評価基準】
成績は,定期試験(70%)およびレポート課題(30%)により評価する。到達目標に基づき,コンクリートの材料特性,コンクリートと鉄筋の複合作用,鉄筋コンクリート構造の設計法,せん断力および軸力を受ける鉄筋コンクリート構造の設計についての理解の程度を到達度の評価基準とする。
【履修上の注意】
毎授業には電卓を持参すること。
【学生へのメッセージ】
本科目では,建設・建築構造物に多用されている鉄筋コンクリートについて,力学的特性を理解し,安全な構造物を設計するための基礎理論を学習します。
授業内容は実社会で用いられている設計法((社)土木学会:「コンクリート標準示方書設計編」)をもとにしており,複雑な数式を紹介することもありますが,式を覚えることと同じぐらい,鉄筋コンクリート部材に作用する力の流れや力に対する抵抗のメカニズム,生じる変形をイメージできる力は将来技術者として活躍する上で必要となります。積極的に取り組むことを期待します。
また,鉄筋コンクリート部材の特性について「建設材料学」,「建築一般構造」を,力学について「構造力学」をそれぞれ復習しながら学習すると理解が深まるかと思います。
【教員の連絡先】
研 究 室 A棟2階(A-219)
内線電話 8984
e-mail: s.mouriアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | コンクリート構造物を構成する材料の性質を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
鉄筋コンクリートの特徴を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
複合材料としてのコンクリート構造を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
一般構造細目を説明できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
限界状態設計法と許容応力度設計法を説明できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
使用限界状態を説明できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
コンクリート構造物の設計方法を理解している。 | 3 | 後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
コンクリート構造物の設計方法を説明できる。 | 2 | 後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
荷重の種類と構造解析を理解している。 | 3 | 後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
単鉄筋コンクリートはりを説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
複鉄筋コンクリートはりを理解している。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
曲げモーメントを受ける部材(使用限界状態)を説明でき、計算できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
曲げモーメントを受ける部材(終局限界状態)を説明でき、計算できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
T形はりを理解している。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
せん断を受ける部材を説明でき、計算できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
せん断応力(終局限界状態)を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9 |
軸力を受ける部材を説明できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
偏心を受ける部材を説明できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
柱の構造細目について説明できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
建築系分野 | 構造 | コンクリートおよび鉄筋について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
鉄筋材料の種類・性質について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
コンクリート材料の種類・性質について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |