水理学ⅡA

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 水理学ⅡA
科目番号 0191 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 PEL編集委員会 「水理学」(実教出版)/ 鈴木幸一著 「水理学演習」(森北出版)
担当教員 上野 卓也

到達目標

1 静水力学について理解し,計算できる.
2 流れの基礎理論を理解し,計算できる.
3 管路の流れについて理解し,計算できる.
4 常流と射流について説明できる.
5 跳水現象について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1静水力学について理解し,計算できる静水力学について理解し,基礎的な内容は計算できる静水力学について理解しておらず,計算できない
評価項目2流れの基礎理論を理解し,計算できる流れの基礎理論を理解し,基礎的な内容は計算できる流れの基礎理論を理解しておらず,計算できない
評価項目3管路の流れについて理解し,計算できる管路の流れについて理解し,基礎的な内容は計算できる管路の流れについて理解について,計算できない
評価項目4常流と射流について説明できる常流と射流について基礎的な内容は説明できる常流と射流について説明できない
評価項目5跳水現象について説明できる跳水現象について基礎的な内容は説明できる跳水現象について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
開水路の流れについて,理論と計算手法を学習する.前期は比エネルギー,限界水深,フルード数,跳水について学習する.後期は開水路の等流,水理学的に有利な断面,不等流の水面形をついて学習し,水理学に関する総まとめを行う.

【Course Objectives】
The purpose of this course is to understand the basic theories and computation methods for velocity distribution, resistance law, water profile etc. in open channel. A uniform flow and a gradually varied flow are treated in this course. Not only acquisition of computation technique but also understanding of physical concept of flow is required. Governing equations of flow, dimension analysis and similarity rule are also treated in this course.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
講義を中心に授業を進めるが,必要に応じて資料の配付,プロジェクターでの説明を行う.また,授業中には説明内容を応用できるように演習を行い,学生自身が理解度を確認できるように小テストを実施する.さらに,知識の定着を図るために課題を与える.

【学習方法】
1.授業中は説明を聞き,演習問題を自分自身で解くこと.
2.授業の最後には小テストを毎回実施する.そのため,授業スケジュールを確認し,自学自習に励むこと.
注意点:
【定期試験の実施方法】
中間・期末ともに試験を実施する.試験時間は50分とする.

【成績評価の方法・評価基準】
成績は,定期試験(50%)と小テスト・課題など(50%)で総合的に評価する.評価基準は,到達目標1~5に対する到達度とする.

【履修上の注意】
教科書・電卓を必ず持参すること.

【学生へのメッセージ】
常に現象の物理機構を「理解」するように努めること.水理学は「暗記」しなければならないことは極めて少ない.なにより現象の「理解」が大切である.また,授業や自習において疑問があれば,積極的に質問すること.

【教員の連絡先】
内線番号:8989,メールアドレス:t.uenoの後ろに@maizuru-ct.ac.jpを付けて下さい
研究室:A棟2階(217)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,「静水圧」に関する演習 1 静水力学について理解し,計算できる.
2週 「浮体の安定問題」に関する演習 1 静水力学について理解し,計算できる.
3週 「相対的静止」に関する演習 1 静水力学について理解し,計算できる.
4週 「連続式およびベルヌーイの定理」に関する演習 2 流れの基礎理論を理解し,計算できる.
5週 「運動量保存則」に関する演習 2 流れの基礎理論を理解し,計算できる.
6週 「層流と乱流」に関する演習 3 管路の流れについて理解し,計算できる.
7週 「管路の摩擦損失・形状損失」に関する演習 3 管路の流れについて理解し,計算できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 開水路の流れ1(pp.154-157) 4 常流と射流について説明できる.
10週 開水路の流れ2(pp.157-162) 4 常流と射流について説明できる.
11週 常流と射流1(pp.163-166) 4 常流と射流について説明できる.
12週 常流と射流2(pp.167-170) 4 常流と射流について説明できる.
13週 比力と跳水1(pp.171-175) 5 跳水現象について説明できる.
14週 比力と跳水2(pp.175-180) 5 跳水現象について説明できる.
15週 復習および演習
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。4前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000500100
基礎的能力0000000
専門的能力50000500100
分野横断的能力0000000