概要:
【授業目的】
水理学の中で,流体抵抗,流れの遷移現象,エネルギー損失等の基本的かつ重要な現象を目で見て確かめるとともに,各種の測定を通して学習した理論の確認を行う。また,演習の時間を設け,水理学の理解を深める。実験は層流と乱流,跳水現象および流㏿分布について,演習は静水力学と管路流れについて行い,これらの項目に関する講義内容の理解を深める。
【Course Objectives】
The aim of the hydraulic experiments in this course is to cultivate an understanding of hydraulic resistance, transition of flow and energy dissipation by means of the experimental measurement. The subjects of the experiment are the Reynolds Experiment, a hydraulic jump and a velocity distribution in open channel flow. The class room exercises in hydraulics will also be conducted in parallel with practical experiments, focusing on hydrostatics and pipe flow.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
クラスを6つの班に分け,各週3班ごとに実験と演習を行う。なお,実験は C 棟1階・水工学実験室,演習は4C教室で行うので,該当の班はそれぞれの場所に集合すること。班分けについては別途通知する。実験には配布プリント,実験指導書,電卓および班共通の野帳を,演習には教科書,演習書,ノートおよび電卓を持参すること。実験,演習ともリポートの提出が義務づけられており,不備がある場合は返却されるので後日再提出すること。
【学習方法】
1.3年次の水理学の内容および実験に関する説明をもとに,事前に当該実験に関する知識を整理しておく。
2.現象をよく観察し,その原理の理解に努める。
3.実験報告書は必要事項を明確に記述するとともに,図に関しては軸目盛り,凡例等の表記に注意を払う。
4.演習に関しては,当該項目について事前にその内容を復習しておく。
注意点:
【定期試験の実施方法】
定期試験は実施しない。
【成績の評価方法・評価基準】
成績は報告書(80%)と演習課題(20%)で総合評価する。報告書,演習課題とも全て提出しない場合,総合評価は59点以下となる。評価基準は,到達目標に対する理解の到達度とする。
【履修上の注意】
実験の際は運動靴を着用のこと。また,実験,演習とも電卓を持参すること。
【教員の連絡先】
研究室 A棟2階(A-222),内線番号 8989,e-mail: miwa@maizuru-ct.ac.jp
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | 前5,前6,前8,前9 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | 前5,前6,前8,前9 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | 層流・乱流を観測してレイノルズ数を算出できる。 | 4 | 前5,前6,前8,前9,前11,前12 |
各種の流量測定の方法を理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
常流・射流・跳水に関する実験について理解し、実験ができる。 | 4 | 前5,前6,前8,前9,前11,前12 |