概要:
【授業目的】
建築物の地震に対する応答を解析する時刻歴応答解析をプログラムの作成を通して理解することを目標とし、これ必要な知識を学ぶ。また実践的なプログラムの作成を通して、建築物の振動特性や不静定構造物の解析に関する理解を深めることを目的とする。
【Course Objectives】
1. Program dynamic analyses of structures and cultivate a better understanding of time history response analysis
2. Analyze statically indeterminate structure by using spreadsheets
授業の進め方・方法:
【授業方法】:授業は講義と演習を併用して行う.中間・期末の2回の試験を行う.
【履修上の注意】:前半部は,BASIC言語とほぼ同等の文法を用いるため先行科目の復習を要する.なお,授業ではPCを使用する.
【成績の評価方法・評価基準】:授業中の演習課題(30%)・試験(70%)により総合評価する.到達目標に基づき,モデリング・解析の到達度を評価基準とする。
【科目の位置付け】
1.先行して履修すべき科目
情報処理Ⅰ・情報処理Ⅱ・建築構造Ⅰ
2.後で履修する関連科目
3.同時に履修する関連科目
建設振動学、建築構造II
注意点:
【定期試験の実施方法】:中間・期末の2回の定期試験を行う。試験時間は50分とする。
【学生へのメッセージ】
本科目は,建築におけるBIM(Building Information Modeling)・土木におけるCIM(Construction Information Modeling)を想定したプログラミングによる設計を行う前半と,不静定構造物の解き方の後半の2部構成で進行する.
前半部で扱うBIM/CIMは,将来的にCADの代替となるべく,国や民間企業により,建築・土木分野で普及が推進されている設計手法である.この設計手法では,プロジェクト内のオブジェクトは3次元でモデリングすることになる.それらは,複雑な形状であったり,形状が多様であったりする場合があり,これまで学んだような設計手法だけでは対応しきれない.そこで,オブジェクトをコーディングによって設計することで,多様な形態を自由に設計することが可能となる.本科目では,BIMソフトの1つであるARCHICADを用いて,建築・土木分野での設計を意識したオブジェクトの簡単な設計手法を学習する.
後半部は,建築構造 II と並行しつつ, Excel の 利用による不静定構造物の解法を学習する.都市環境コースの学生向けに授業内で解法に関する講義を行う.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 構造 | 構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。 | 3 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
変位法による不静定構造物の解法を理解している。 | 3 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
変位法を活用して、不静定構造物を解くことができる。 | 3 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
情報処理 | プログラム言語の利用法について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |
アルゴリズムとフローチャートについて説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |
コンピュータを用いたデータ処理方法について説明でき、簡単なデータ処理ができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |
製図 | CADソフトウェアの機能を説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |
図形要素の作成と修正について、説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |
図面の出力(印刷)ができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |
与えられた条件を基に設計計算ができる。 | 3 | 前11,前15,前16 |
設計した物をCADソフトで描くことができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |
建築系分野 | 構造 | 構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。 | 3 | 前12,前15,前16 |
いずれかの方法(変位法(たわみ角法)、固定モーメント法など)により、不静定構造物の支点反力、応力(図)を計算できる。 | 3 | 前12,前15,前16 |
情報処理 | フローチャートについて説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15,前16 |