工学演習

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 工学演習
科目番号 0227 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建設システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 戸川,岡本,伊藤,豊福著「コンクリート構造工学(第4版)(森北出版)
担当教員 岡本 寛昭

到達目標

① RC構造の疲労に対する設計を理解できる。
② 耐震設計における安全性照査を理解できる。
③ PC構造の原理や種別を理解できる。
④ PC構造の曲げ部材の設計を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1RC構造の疲労に対する設計を十分に理解できる。RC構造の疲労に対する設計を理解できる。RC構造の疲労に対する設計を理解できない。
評価項目2耐震設計における安全性照査を十分に理解できる。耐震設計における安全性照査を理解できる。耐震設計における安全性照査を理解できない。
評価項目3PC構造の原理や種別を十分に理解できる。PC構造の原理や種別を理解できる。PC構造の原理や種別を理解できない。
評価項目4PC構造の曲げ部材の設計を十分に理解できる。PC構造の曲げ部材の設計を理解できる。PC構造の曲げ部材の設計を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目の目的は,4学年のコンクリート構造学の延長として,限界状態設計法によるコンクリート構造物の設計について学習する。内容は,鉄筋コンクリート(RC)構造の疲労に対する設計および耐震設計,プレストレストコンクリート(PC)構造の設計である。
【Course Objectives】
The aim of this course is to study the design of concrete structures based on the limit state design as an extension of ‘Concrete structure’ of the fourth school year study. The main content is as follows: 1) The design of fatigue, 1) Principle of seismic design, 3) The design of pre-stressed concrete structure.
授業の進め方・方法:
1.講義と演習を織り交ぜた授業を行う。
2.式が得られるまでの導出過程をできるだけ詳述する。
3.例題および課題演習を充実させ,設計への興味がわくよう工夫する。
1.黒板の説明はノートに取る。
2.課題演習に取り組むため関数電卓を常時持参する。
3.構造力学の基礎知識が必要である。これまでに学んだ構造力学の教科書およびノートを見直すこと。
注意点:
本科目は学修単位科目であり,授業での学習と授業外での学習で成り立つものである。課題演習はすべて提出すること。
中間・期末の2回の定期試験を行う。
試験時間は50分とする。
持ち込みは電卓を可とする。

成績の評価方法は,中間・期末の2回の定期試験の成績60%と単元毎に課す課題演習の評価40%を目安として,総合的に評価する。到達目標に基づき,鉄筋コンクリート構造の疲労に対する設計,耐震設計,プレストレストコンクリート構造の設計についての理解の程度を到達度の評価基準とする。
教 員 名 岡本寛昭
研 究 室 非常勤講師室
内線電話 
e-mail: okam28305@gmail.com

【学生へのメッセージ】
 建設分野において最も多く用いられる構造形式であるコンクリート構造(鉄筋コンクリートとプレスレストコンクリート構造)の基本を理解してほしい。
課題演習として,以下のレポートを提出すること。
1)RC構造物の疲労設計課題
2)RC構造物の耐震設計課題
3)PCはりの断面設計課題

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,鉄筋コンクリート構造と設計手法
2週 RC構造物の限界状態設計法および課題説明
3週 RC構造物の疲労設計 1RC構造の疲労に対する設計を理解できる。
4週 RC構造物の疲労 1RC構造の疲労に対する設計を理解できる。
5週 マイナー則と疲労強度 1RC構造の疲労に対する設計を理解できる。
6週 RC構造物の疲労設計の課題説明 1RC構造の疲労に対する設計を理解できる。
7週 RC構造物の耐震設計法 2耐震設計における安全性照査を理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 地震時保有水平耐力と構造細目 2耐震設計における安全性照査を理解できる。
10週 RC構造物の耐震設計の課題説明 2耐震設計における安全性照査を理解できる。
11週 プレストレストコンクリート(PC)構造の概説 3PC構造の原理や種別を理解できる。
12週 プレストレスの損失 3PC構造の原理や種別を理解できる。
13週 使用状態における曲げ応力度 4PC構造の曲げ部材の設計を理解できる。
14週 せん断力に対する検討 4PC構造の曲げ部材の設計を理解できる。
15週 PCはりの断面設計の課題説明 4PC構造の曲げ部材の設計を理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料限界状態設計法と許容応力度設計法を説明できる。4後2,後3,後6,後7,後9,後13
コンクリート構造物の設計方法を理解している。4後2,後3,後6,後7,後9,後10,後11,後13
コンクリート構造物の設計方法を説明できる。4後2,後3,後6,後7,後9,後10,後11,後13
曲げモーメントを受ける部材(終局限界状態)を説明でき、計算できる。4後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後13
せん断応力(終局限界状態)を説明できる。4後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後14
プレストレストコンクリートの基礎(使用限界状態・終局限界状態など)を理解している。4後12,後15
プレストレストコンクリートの設計を理解している。4後12,後15
構造耐震設計に関する基本的な考え方(震度法など)について説明できる。4後9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000