河川工学

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 河川工学
科目番号 0294 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 川合,和田,鈴木,神田 著「河川工学」(コロナ社)
担当教員 上野 卓也

到達目標

1河川と社会の関わりについて理解している。
2河川における地形特性について理解し,日本の河川の特徴を説明できる。
3流出計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13つ以上の観点を理解している。2つの観点を理解している。全く理解していない。
評価項目23つ以上の項目に対して説明できる。2つの項目に対して説明できる。全く説明できない。
評価項目3適切に計算し,結果を分析できる。適切に計算できる。計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
世界四大文明の発祥地はいずれも河川に接したところであり,我々人類と河川との関わりは密接である。本講義では,河川災害から我々の生命・財産を守るとともに河川水を有効に活用し,また,河川とその流域の自然を保全するためにはどのようにすればよいのかといったことを学ぶ。河川の地形学,河川水文と講義を進め,流出解析の基礎を学習する。また,ビデオを通して実河川の状況を学ぶ。

【Course Objectives】
We know that a development of our civilization has related deeply to rivers. Therefore, it is important to make planning river improvements. Basic knowledge for river improvements is studied attention focus with flood control irrigation.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
教科書に沿って講義を行い,適宜ビデオを用いて河川改修の実例を説明する。また,講義の節目でそのテーマに関するリポートを求める。

【学習方法】
1.授業には集中し,板書や教員の説明はノートにとる.また,疑問点は積極的に質問する。
2.復習は非常に役に立つ。ノートを中心に復習し,適宜,教科書や演習書の問題を解いて理解を深める。
注意点:
【定期試験の実施方法】
前期・後期とも中間・期末の二回の試験を行う。試験時間は50分とする。

【成績の評価方法・評価基準】
成績は定期試験(60%)と課題等(40%)で総合的に評価する。評価基準は,到達目標に対する,河川の地形,水文および流出解析等に関する理解の到達度とする。

【履修上の注意】
授業には電卓を持参すること。

【学生へのメッセージ】
雨がないとき,雨が降ったときの川の様子を観察し,川の挙動に興味を持ってほしい。なお,授業や自習について不明な点があれば,積極的に質問すること。

【教員連絡先】
研究室

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,河川工学概説 1 河川と社会の関わりについて理解している。
2週 河川の地形学(3回) 2 河川における地形特性について理解し,日本の河川の特徴を説明できる。
3週  河川と流域,河川の作用と地形 2 河川における地形特性について理解し,日本の河川の特徴を説明できる。
4週 日本の河川の特徴(DVD,スライド) 2 河川における地形特性について理解し,日本の河川の特徴を説明できる。
5週 河川の水文学(3回) 2 河川における地形特性について理解し,日本の河川の
6週 水の循環,降水特性 2 河川における地形特性について理解し,日本の河川の
7週 降雨強度,流域平均雨量 2 河川における地形特性について理解し,日本の河川の
8週 中間試験
2ndQ
9週 雨水の流出(7回) 3 流出計算ができる。
10週 損失降雨,流出過程 3 流出計算ができる。
11週 雨水流出の予測法 3 流出計算ができる。
12週 合理式法,単位図法 3 流出計算ができる。
13週 タンクモデル法,貯留関数法 3 流出計算ができる。
14週 キネマティックウェーブ法 3 流出計算ができる。
15週 水文統計 3 流出計算ができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理河川の分類と流域について、説明できる。4前2,前3,前4
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。4前5,前6
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。3前7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000