河川計画

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 河川計画
科目番号 0295 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 川合,和田,鈴木,神田 著「河川工学」(コロナ社)
担当教員 上野 卓也

到達目標

1 河川の流れ,流砂と河床変動について説明できる。
2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
3 利水計画,環境保全計画の意味と重要性を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
① 河川の流れ,流砂と河床変動について説明できる。3つ以上の内容を説明できる。2つの内容を説明できる。全く説明できない。
② 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木 施設の機能を説明できる。3つ以上の内容を説明できる。2つの内容を説明できる。全く説明できない。
③ 利水計画,環境保全計画の意味と重要性を説明できる。3つ以上の観点から説明できる。3つの観点から説明できる。全く説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
本講義では,河川災害から我々の生命・財産を守るとともに河川水を有効に活用し,また,河川とその流域の自然を保全するためにはどのようにすればよいのかといったことを学ぶ。河川流砂,河床形態と進め,治水・利水・環境に配慮した河川改修に関わる設計手法の基礎を学習する。また,京都府北部の由良川を例にとり,災害と河川整備の状況を学ぶ。

【Course Objectives】
We know that a development of our civilization has related deeply to rivers. Therefore, it is important to make planning river improvements. Basic knowledge for river improvements is studied attention focus with maintaining good natural environment.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
教科書に沿って講義を行い,適宜ビデオを用いて河川改修の実例を説明する。また,講義の節目でそのテーマに関するリポートを求める。

【学習方法】
1.授業には集中し,板書や教員の説明はノートにとる.また,疑問点は積極的に質問する.2.復習は非常に役に立つ。ノートを中心に復習し,適宜,教科書や演習書の問題を解いて理解を深める。

注意点:
【定期試験の実施方法】
中間・期末の二回の試験を行う。試験時間は50分とする。

【成績の評価方法・評価基準】
成績は定期試験(70%)と課題等(30%)で総合的に評価する。評価基準は,到達目標に対する,土砂水理と河川計画等に関する理解の到達度とする。

【履修上の注意】
授業には電卓を持参すること。

【学生へのメッセージ】
雨がないとき,雨が降ったときの川の様子を観察し,川の挙動に興味を持ってほしい。なお,授業や自習について不明な点があれば,積極的に質問すること。

【教員連絡先】
研究室

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,河川水理学(2回) 1 河川の流れ,流砂と河床変動について説明できる。
2週 不等流・不定流 1 河川の流れ,流砂と河床変動について説明できる。
3週 流砂と河床変動(3回) 1 河川の流れ,流砂と河床変動について説明できる。
4週 掃流砂,浮遊砂 1 河川の流れ,流砂と河床変動について説明できる。
5週 河床変動と河床形態 1 河川の流れ,流砂と河床変動について説明できる。
6週 河川計画(6回) 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
7週 洪水防御計画 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 低水計画(利水計画) 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
10週 治水・利水施設(遊水池,ダム,分水路) 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
11週 河道計画(策定手順,縦横断形状 等) 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
12週 都市型水害と対策,環境保全計画 3 利水計画,環境保全計画の意味と重要性を説明できる。
13週 河川改修と河川構造物(3回) 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
14週 治水の伝統(DVD:信濃川大河津分水)と由良川の改修 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
15週 堤防,水制,堰・水門,護岸,床固め 等 2 洪水防御の計画手法および防御のための基本的な土木施設の機能を説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理河道およびダムによる洪水対策を説明できる。4後10
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。3後12
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。4後10,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000