技術者倫理

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 技術者倫理
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 斉藤了文,坂下浩司「はじめての工学倫理 第3版」(昭和堂)
担当教員 金山 光一

到達目標

①.技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し,社会における技術者の役割と責任を説明できる。
②.説明責任,内部告発,製造物責任,リスクマネジメントなど,技術者の行動に関する基本的事項を理解し説明できる。
③.技術者倫理を理解し,問題への適切な対応力を身につけて,課題解決の手法を活用できる。
④.情報技術の進展が社会に及ぼす影響と情報通信技術と倫理の関わり,個人情報保護法について理解できる。
⑤.知的財産に関する知識を有し適切な判断ができる。
⑥.社会と地域について配慮でき,社会的責任やコンプライアンスを理解するとともに,各国の文化や習慣の尊重と法令順守の重要性を理解できる。
⑦.環境問題について配慮し,持続可能な開発を通じて現在と将来の社会に貢献することの重要性を理解し説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
技術者には業務遂行にあたり,多くの要求を満足させながら,問題を発生させないようにすることが求められる。また新技術の適用は,見方を変えればひとつの実験であり,社会への配慮が必要である。この科目では,技術の専門家であると同時に社会人としていかに考え行動すべきかを判断する能力を身につける。
授業の進め方・方法:
教科書を参照しながら基礎知識を解説するとともに 事例研究を通じて倫理的判断のトレーニング(演習)を行う。
注意点:
授業で紹介する事例をよく考え,技術者としてのあるべき姿をイメージできるように努力すること。
学期末に筆記試験を実施する。持ち込み品は筆記用具のみ。
定期試験結果(60%)と毎回の授業毎に課す自己学習としての演習課題等の成果物の評価(40%)の合計をもって総合成績とする。到達目標に基づき,技術者の倫理的責任,技術者が遭遇する倫理的問題の予測,リスクマネジメントツールの使用方法,技術者が有すべき倫理的要件の基礎理解,基礎的な倫理的判断能力を評価基準とする。
「倫理」といえば「道徳」とか「お説教」を想像するかもしれませんが,この講義は「エンジニアは品行方正であれ」という講義ではありません。この講義ではエンジニアの行う仕事が世界中にその影響を及ぼしていることを知り,その責任を認識するとともに,同僚や上司・部下たちへの対応,顧客への対応,矛盾した要求への対応について学びます。技術者が通常直面する場面を題材に事例研究を行うことで,世界に雄飛する技術者にふさわしいバランス感覚を身につけてほしいと思います。
教 員 名 金山 光一
研 究 室 A棟2階(A-206)
内線電話 8995
e-mail kanayama@maizuru-ct.ac.jp

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,技術者倫理の概要と意義
2週 技術者倫理の意義と倫理規定
3週 組織とエンジニア
4週 企業の社会的責任
5週 安全性と設計 事故調査
6週 リスクマネジメント
7週 製造物責任
8週 知的財産権
2ndQ
9週 施工管理 工程管理 維持管理(1)
10週 施工管理 工程管理 維持管理(2)
11週 企業秘密を守る
12週 内部告発 ギルベインゴールド
13週 わいろとセクシャルハラスメント
14週 知識の研鑚と技術者の誇り
15週 システム設計の難しさ
16週 定期試験返却・到達度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000