エネルギー環境学(MS)

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 エネルギー環境学(MS)
科目番号 0007 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 牛山泉,山地憲治 共著 『エネルギー工学』 オーム社
担当教員 小林 洋平

到達目標

1 エネルギーの概念を理解し,説明できるようにする。
2 エネルギーに関して,エネルギー資源とその変換方法および省エネルギー技術について記述できるようにする。
3 エネルギーと環境の関係を簡潔に記述できるようにする。
4 工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を活かして情報を得ることができる。
5 得た情報から状況を的確に分析することができる。
6 与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。
7 状況分析の結果,問題を明確化することができる。
8 エネルギー利用の応用として地域が抱えるエネルギーの課題を理解することができる。
9 エネルギー変換の応用例として原子力発電の技術を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1エネルギーの概念を理解し,簡潔に説明できる。 エネルギーの概念を理解しており、少なくともひとつ例を挙げて説明できる。 エネルギーの概念を理解していない。
評価項目2エネルギー資源とその変換方法および省エネルギー技術について概ね説明できる。エネルギー資源とその変換方法および省エネルギー技術について一つ例を挙げて説明できる。エネルギー資源とその変換方法および省エネルギー技術について一つも説明できない。
評価項目3使用するエネルギー(化石燃料、原子力エネルギー、自然エネルギー)と環境の関係を簡潔に記述できる。 使用するエネルギー(化石燃料、原子力エネルギー、自然エネルギー)と環境の関係について、一つ具体例を挙げて簡潔に記述できる。使用するエネルギー(化石燃料、原子力エネルギー、自然エネルギー)と環境の関係について、一つ具体例を挙げて簡潔に記述できない。
評価項目4文献やインターネットから工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を活かして情報を得ることができる。 文献やインターネットから工学が関わっている数々の事象について,情報を得ることができる。文献やインターネットから工学が関わっている数々の事象について,情報を得ることができない。
評価項目5得た情報から状況を的確に分析することができる。 得た情報から状況を分析することができる。得た情報から状況を分析することができない。
評価項目6与えられた目標を達成するための具体的な解決方法を考えることができる。 与えられた目標を達成するための解決方法を概ね考えることができる。与えられた目標を達成するための解決方法を全く提示することができない。
評価項目7状況分析の結果,問題を明確化することができる。 状況分析の結果,問題を概ね明らかにすることができる。状況分析の結果,問題を明らかにすることができない。
評価項目8エネルギー利用の応用として地域が抱えるエネルギーの課題を理解することができる。 エネルギー利用の応用として地域が抱えるエネルギーの課題を概ね理解することができる。 エネルギー利用の応用として地域が抱えるエネルギーの課題を概ね理解することができない。
評価項目9エネルギー変換の応用例として原子力発電の技術を理解できる。 エネルギー変換の応用例として原子力発電の技術を概ね理解できる。 エネルギー変換の応用例として原子力発電の技術を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (MS-ⅱ) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で新エネルギーの導入支援を担当していた教員が,その経験を活かし,エネルギー環境学について講義形式で授業を行うものである。

【授業目的】
 エネルギー供給源は化石資源が大部分であり,近年その枯渇が危惧されている。また,地球温暖化など環境問題も危惧される状況で,21世紀社会においてはエネルギーと環境に関する問題は避けては通れない。今後,“持続的発展が可能な社会”の構築を積極的に進めていくためには,一人一人が正しい知識を身に付け,科学的根拠と論理的思考に基づいた的確な判断を行っていく必要がある。
そこで,本講義ではエネルギー利用の歴史,現状について総括し,エネルギー資源と変換方法,省エネルギー技術,エネルギーの有効利用,エネルギーと環境問題を理解し,21世紀における持続的発展が可能な社会の構築に向けての課題を明らかにする。

【Course Objectives】
The objective of this class is to make clear the global warming problem, energy resources, energy conversion system and effective utilization of energy.  

授業の進め方・方法:
【授業方法】
 授業では教科書を中心に解説を行うだけでなく,PBL教育の一環として,学生が主体となって,地域の課題としての原子力発電について環境対策,コスト,発電量などを調査し,資料をまとめ,発表を行う。また,原子力発電が抱える課題をヒントに技術開発を行い、エネルギーや環境に配慮した付加価値製品創出について学ぶ。

【学習方法】
本講義は出来るだけ学生に積極的に授業に参加してもらうため,授業毎に個別の課題や演習,さらに実験も用意している。そのため,毎回の授業に出席すること。授業毎に演習問題等の課題を含む4時間程度の自己学習を義務付け,課題の回答結果は次回の授業時に提出してもらう。

注意点:
【定期試験の実施方法】
定期試験を行う。時間は50分とする。
持ち込みは電卓を可とする。

【成績の評価方法・評価基準】
定期試験の成績(60%程度),自己学習(課題提出40%程度)で評価する。
到達目標の到達度を基準として成績を評価する。

【履修上の注意】
本科目は授業での学習と授業外での自己学習で成り立つものである。

【教員の連絡先】
研 究 室 A棟(A-113)
内線電話 8932
e-mail: kobayashiアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,エネルギー資源現状と環境問題 1,3
2週 エネルギー資源の将来展望 1,3
3週 エネルギー変換の基礎 2
4週 原子力エネルギーについて/
原子力発電の課題分析1
2,3,4,5
5週 原子力発電の課題分析2 6,7
6週 原子力と代替燃料の比較と代替燃料の正しい適用について~まとめと発表~ 2,3,4,5,6,7
7週 原子力発電が抱える課題 8
8週 原子力発電が抱える課題解決に関する計画と実行① 8
4thQ
9週 原子力発電が抱える課題解決に関する計画と実行② 8
10週 原子力発電が抱える課題解決に関する計画と実行③ 8
11週 原子力発電が抱える課題解決に関する計画と実行④ 8
12週 原子力発電が抱える課題解決に関する計画と実行⑤ 8
13週 実験①~⑤におけるまとめと発表 8
14週 エネルギーの有効利用に関する応用例の紹介~高速炉と液体ナトリウム技術を通して~ 9
15週 まとめ 1,2,3,4,5,6,7,8,9
16週 (15週目の後に定期試験を実施)
期末試験返却・達成度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価実技等ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000