到達目標
1 設計基準と維持管理手法との関係が把握できる。
2 構造物の劣化機構を説明できる。
3 点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明できる。
4 補修および補強の基本的手法を説明できる。
5 構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解できる。[地域連携]
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 設計基準と維持管理手法との関係が把握でき,説明できる。 | 設計基準と維持管理手法との関係が把握できる。 | 設計基準と維持管理手法との関係が把握できない。 |
評価項目2 | 構造物の劣化機構を説明でき,解説できる。 | 構造物の劣化機構を説明できる。 | 構造物の劣化機構を説明できない。 |
評価項目3 | 点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明でき,健全度評価を実施できる。
| 点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明できる。
| 点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明できない。
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評価項目4 | 補修および補強の基本的手法を説明でき,事例に適用できる。
| 補修および補強の基本的手法を説明できる。
| 補修および補強の基本的手法を説明できない。
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評価項目5 | 構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解でき,維持管理計画の策定案を作成できる。 | 構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解できる。 | 構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この科目は企業で橋梁の設計を担当していた教員が,中央自動車道の高架橋の耐震補強や車線拡幅工事など経験を活かし,橋梁の維持管理に関わる事項や補修・補強等について講義形式で授業を行うものである。
【授業目的】
本科目の目的は,コンクリート構造物および鋼構造物を対象に,既存の構造物を如何に維持管理するかについての基本を理解することである。主な内容は次のとおりである。1) 構造物の点検および診断の手法,2) 耐久性および耐荷力の評価・判定,3) 損傷した構造物の補強策,4) ライフサイクルを考えた計画,設計,製作,施工および維持管理手法のあり方。
授業の進め方・方法:
【授業方法】
授業は講義を中心として行う。プリント,Power Pointによるスライド,その他の補助教材も用いる。演習を適宜入れる。本科目は地域連携科目であり,舞鶴市内における劣化した構造物の現地調査を行い,その評価等を実施する。
【学習方法】
授業を受ける際,講義で触れる事項が多岐にわたるため,要領よくノートをまとめること。復習は,ノートをよく整理するとともに,関連事項を参考書等で調べること。また,この自己学習時間には,授業中に与えられた演習問題等のレポート課題に取り組み,メンテナンス工学に係わる理解を深めること。課題は次回の授業時に提出してもらう。
注意点:
【定期試験の実施方法】
定期試験を実施する。時間は50分とし持ち込みは電卓を可とする。さらに,レポート課題および調査報告書を提出させる。
【成績の評価方法・評価基準】
定期試験の成績60%,授業計画に記載の演習項目に関連するレポート課題および調査報告書の出来40%を目安として,総合的に判断して評価する。到達目標に基づき,社会基盤施設の劣化機構およびその対策についての理解度を評価基準とする。
【履修上の注意】
関連分野が極めて多岐に渡ることに注意して履修すること。本科目は授業での学習と授業外での自己学習で成り立つものである。
【教員の連絡先】
研究室 A棟2階(A-222)
内線電話 8983
e-mail:tamadaアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス内容の説明,社会基盤施設とメンテナンスの必要性 |
1
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2週 |
地方自治体の橋梁の現状と課題 |
1
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3週 |
コンクリート構造物の劣化と劣化機構 |
2
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4週 |
コンクリート構造物の実物教材を用いた劣化探索 |
2
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5週 |
鋼構造物の劣化と劣化機構 |
2
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6週 |
鋼構造物の実物教材を用いた劣化探索 |
2
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7週 |
点検の種類と方法 |
3
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8週 |
コンクリート構造物の点検 |
3
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2ndQ |
9週 |
鋼構造物の点検 |
3
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10週 |
構造物の補修・補強 |
4
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11週 |
非破壊検査による点検実習 |
4
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12週 |
舞鶴市内の構造物劣化調査(現地調査) |
2,3,4
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13週 |
現地調査の整理・評価 |
2,3,4
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14週 |
構造物の維持管理計画の考え方 |
5
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15週 |
舞鶴市の橋梁維持管理計画について |
5
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16週 |
(15週目の後に期末試験を実施) 期末試験返却・達成度確認 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 実技等 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |