メンテナンス工学

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 メンテナンス工学
科目番号 0127 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 宮川豊章監修,森川英典編「図解わかるメンテナンス」学芸出版社,iMec講習会テキスト
担当教員 玉田 和也

到達目標

1 設計基準と維持管理手法との関係が把握できる。
2 構造物の劣化機構を説明できる。
3 点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明できる。
4 補修および補強の基本的手法を説明できる。
5 構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解できる。[地域連携]

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1設計基準と維持管理手法との関係が把握でき,説明できる。設計基準と維持管理手法との関係が把握できる。設計基準と維持管理手法との関係が把握できない。
評価項目2構造物の劣化機構を説明でき,解説できる。構造物の劣化機構を説明できる。構造物の劣化機構を説明できない。
評価項目3点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明でき,健全度評価を実施できる。 点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明できる。 点検・診断の手法および耐久性の評価の基本を説明できない。
評価項目4補修および補強の基本的手法を説明でき,事例に適用できる。 補修および補強の基本的手法を説明できる。 補修および補強の基本的手法を説明できない。
評価項目5構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解でき,維持管理計画の策定案を作成できる。構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解できる。構造物(舞鶴市管理の橋梁)の維持管理計画の策定に必要な要件を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で橋梁の設計を担当していた教員が,中央自動車道の高架橋の耐震補強や車線拡幅工事など経験を活かし,橋梁の維持管理に関わる事項や補修・補強等について講義形式で授業を行うものである。

【授業目的】
本科目の目的は,コンクリート構造物および鋼構造物を対象に,既存の構造物を如何に維持管理するかについての基本を理解することである。主な内容は次のとおりである。1) 構造物の点検および診断の手法,2) 耐久性および耐荷力の評価・判定,3) 損傷した構造物の補強策,4) ライフサイクルを考えた計画,設計,製作,施工および維持管理手法のあり方。

【Course Objectives】
The aim of this course is to study the fundamentals of how to conduct the maintenance management for the existing concrete structures and steel structures. The main content is as follows: 1) Techniques for the checking and diagnosis of structures. 2) The evaluation and the judgment of durability and load capacity. 3) The plan of repair and reinforcement for damaged structures. 4) The ideal method of structure planning, design, manufacture, construction and maintenance management techniques taking structure life cycle into consideration.

授業の進め方・方法:
【授業方法】
授業は講義を中心として行う。プリント,Power Pointによるスライド,その他の補助教材も用いる。演習を適宜入れる。
本科目は地域連携科目であり,舞鶴市内における劣化した構造物の現地調査を行い,その評価等を実施する。

【学習方法】
授業を受ける際,講義で触れる事項が多岐にわたるため,要領よくノートをまとめること。復習は,ノートをよく整理するとともに,関連事項を参考書等で調べること。また,この自己学習時間には,授業中に与えられた演習問題等のレポート課題に取り組み,メンテナンス工学に係わる理解を深めること。課題は次回の授業時に提出してもらう。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
定期試験結果(70%)および演習等の評価(30%)により評価する。
上記の到達目標の各項目について,理解や計算の到達度を評価基準とする。

【履修上の注意】
毎授業には電卓を持参すること。
構造力学は,授業での解説および練習問題を通しての理解に加えて,授業時間外の自己学習が必須であり,それによって理解の定着と自力が醸成される。
授業中に課する課題はもちろん,それ以外に自主的にさまざまな問題に取組むこと。

【教員の連絡先】
研 究 室 A棟2階(A-222)
内線電話 8983
e-mail: tamadaアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,社会基盤施設とメンテナンスの必要性
2週 地方自治体の橋梁の現状と課題
3週 コンクリート構造物の劣化と劣化機構
4週 コンクリート構造物の実物教材を用いた劣化探索
5週 鋼構造物の劣化と劣化機構
6週 鋼構造物の実物教材を用いた劣化探索
7週 点検の種類と方法
8週 コンクリート構造物の点検
2ndQ
9週 鋼構造物の点検
10週 構造物の補修・補強
11週 非破壊検査による点検実習
12週 舞鶴市内の構造物劣化調査(現地調査)

13週 現地調査の整理・評価

14週 構造物の維持管理計画の考え方
15週 舞鶴市の橋梁維持管理計画について
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・達成度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000