日本文化論

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本文化論
科目番号 1050 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 田村修一『芥川龍之介 青春の軌跡』(晃洋書房)ほか適宜プリント配布
担当教員 田村 修一

到達目標

➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代文化が古典文学を如何に吸収したかの理解が顕著にできている。近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できると認められる。近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できない。
評価項目2近代文学作品を顕著に読み解くことができる。近代文学作品を読み解くことができると認められる。近代文学作品を読み解くことができない。
評価項目3日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質の理解が顕著にできている。日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できると認められる。日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できない。
評価項目4古典文学の鑑賞をすることが優れてできる。古典文学を鑑賞することができると認められる。古典文学を鑑賞することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
本講義は、芥川作品とその典拠となった古典文学を読むことによって、近代日本文化の本質の一端に触れることを目的とする。芥川文学は日本の古典文学と西洋の近代文学を融合・発展させたものであり、そのことは、近代日本文化(また文明にも)全体に通ずる普遍性を持っている。
授業の進め方・方法:
講義を中心に進める。適宜学生を指名し、音読させ、発問する。質疑は自由にしてよい。課題レポートも与える。
注意点:
定期試験の結果(50%)・課題レポートの評価(50%)の合計をもって総合評価とする。到達目標に基づいた達成度を評価の基準とする。
研究室 B棟3階(B-303)
内線電話 8905
e-mail: tamuraアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明、「羅生門」と『今昔物語集』① ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
2週 「羅生門」と『今昔物語集』② ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
3週 「羅生門」と『今昔物語集』③ ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
4週 「鼻」と『宇治拾遺物語』・『今昔物語集』① ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
5週 「鼻」と『宇治拾遺物語』・『今昔物語集』② ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
6週 「蜘蛛の糸」と鈴木大拙『因果の小車』① ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
7週 「蜘蛛の糸」と鈴木大拙『因果の小車』② ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
8週 「地獄変」と『宇治拾遺物語』・『平家物語』① ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
4thQ
9週 「地獄変」と『宇治拾遺物語』・『平家物語』② ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
10週 「地獄変」と『宇治拾遺物語』・『平家物語』③ ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
11週 「奉教人の死」と『聖人伝』・『南蛮本平家物語』① ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
12週 「奉教人の死」と『聖人伝』・『南蛮本平家物語』② ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
13週 「奉教人の死」と『聖人伝』・『南蛮本平家物語』③ ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
14週 「芋粥」と『今昔物語集』・『宇治拾遺物語』 ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
15週 「芋粥」と『今昔物語集』・『宇治拾遺物語』 ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。
16週 定期試験、定期試験返却・到達度確認 ➀古典文学を鑑賞することができる。
②近代文化が古典文学を如何に吸収したかを理解できる。
③近代文学作品を読み解くことができる。
④日本の伝統文化と西洋の近代文化を融合・発展させた近代日本文化の特質を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。4
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。4
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000500100
基礎的能力50000500100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000