1. 日本語の文字、音声、語彙、文型、表現について理解でき、適切に使える。
2. 日本語を使って、身近で関心のある話題についての情報や自分の気持ち、理由を伝えたり、相手の情報や気持ち、理由を理解したりすることができる。また、これらの話題について、文またはつながりのあるテクストを書くことができる。
3. 自分の日本語の能力と技能について、得意・不得意とするところを把握し、母語で説明できる。またその上で、自分の課題を改善するためにとるべき行動について自ら考え、実行することができる。
概要:
年間を通して日本語初級から日本語中級前半レベルの日本語を学ぶ。毎時間に設定される言語活動目標を達成するため、日本語の能力や技能を高め、実際の運用に繋げることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業中は、要点の確認とさまざまな方法で練習を行う。また、学んだ日本語を使って、一人で長く話す・書くなどの産出活動と、相手を想定したやりとりを行う。
注意点:
語彙の予習をした上で授業に臨み、復習として文型練習を行うことが求められる。毎時間、自分ができたこと、できなかったことなどを振り返り、主体的に自分の日本語の能力や技能を改善していく姿勢を持つことを期待する。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版』第14-15課 |
授業の目標および内容を把握する。 簡単な依頼、勧め、申し出、許可求めができる。 今何をしているか言える。 家族や仕事など、身近な話題について話せる。
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2週 |
『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版』第16-17課 |
日常生活の行動を順を追って話せる。 人や物、場所について簡単な描写説明ができる。 規則、する必要があること・ないことを理解したり、相手に確認したりできる。
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3週 |
『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版』第18-19課 |
自分ができること、できないこと、趣味について話せる。 行為や出来事の時間的な前後関係が言える。 経験の有無、物事の状況の変化が言える。
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4週 |
『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版』第20-21課 |
親しい人と簡単な普通体の会話ができる。 簡単な意見が言える。 相手に確認、同意を求めることができる。
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5週 |
『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版』第22-23課 |
連体修飾の構造を理解し、人や物を詳しく描写、説明できる。 どんなときにどんな行動をするか(したか)が説明できる。 簡単な機械の使い方や道順を聞いて理解できる。
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6週 |
『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版』第24-25課 |
恩恵を与えたり受けたりしたことが言える。 あることを仮定して、その条件下での判断、決定が言える。
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7週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第26-27課 |
相手の状況についての説明を求めたり、自分の状況やその理由を説明したりできる。またその上で、丁寧に依頼したり、助言や指示を求めたりできる。 できること、できないことが言える。
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8週 |
中間試験、振り返り 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第28課 |
自分の習慣について話せる。 複数の理由を並べて述べることができる。
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2ndQ |
9週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第29-30課 |
事物の状態について述べることができる。 前もってしておくことについて述べることができる。 行為の完了について述べることができる。 不都合な事態に対する気持ちが表現できる。
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10週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第31-32課 |
自分の意思や計画、予定について述べることができる。 相手に助言ができる。 推量したことを確実さの程度によって言い表せる。
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11週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第33-34課 |
指示、命令を理解することができる。 伝言したり、人の発言を伝えたりすることができる。 二つの動作の前後関係が説明できる。
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12週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第35-36課 |
仮定条件を述べることができる。また、ある条件下での判断を述べたり、助言や指示を求めたりできる。 自分の目標を述べることができる。
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13週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第37-38課 |
人から受けた迷惑に感じた行為について話せる。 ある行為に対する自分の気持ちが述べられる。また、伝えたいことを強調して相手に伝えらえる。
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14週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第39-40課 |
ある事柄の因果関係とその結果生じる気持ちを説明できる。 丁寧に理由や事情説明ができる。 自分の疑問に基づく感想や判断、行動について言える。
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15週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第42-43課 |
行為の目的や目的達成のためにすることが言える。 物事の外観から推察したことが表現できる。
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16週 |
『みんなの日本語 初Ⅱ 第2版』第44課、 期末試験、振り返り |
動作や程度が度を越したときの状態について言える。 ある事柄の難易度を示し、評価が言える。 自分の選択、決定を伝えることができる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第45-46課 |
ある事態を想定し対処の仕方を述べることができる。 期待外れの結果に対し意外感や不満の気持ちを表すことができる。 動作の段階を述べることで、状況や気持ちを表すことができる。 自分が確信していることが述べられる。
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2週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第47-48課 |
ほかから得た情報、その場の状況から判断できることを述べることができる。 自分より目上ではない人への許可・容認を表すことができる。
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3週 |
『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第41, 48-50課 |
上下関係・親疎関係に基づく授受表現が適切に使えるようになる。 日本語の敬語体系を理解する。
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4週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』 トピック1 自己紹介 |
尊敬語を適切に使い、目上の人や初対面の人に話しかけ、質問したり自分のことについて詳しく話したりできる。 ある程度まとまりのある自己紹介ができる。また、他者の自己紹介を読んでだいたい理解できる。
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5週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』 トピック4 温泉に行こう |
謙譲語を適切に使い、目上の人や初対面の人に申し出ができる。 旅行の希望や計画を詳しく話したり、他者が書いた評価を読んで良い点・悪い点を理解したりできる。
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6週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』 トピック5 最近どう? |
最近のできごとについての知り合いの話を聞いたり、手紙を読んだりして、どんなことがあったかがだいたい理解できる。
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7週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』 トピック5 最近どう? |
自分の最近の様子やできごとについて、何があったか、どうだったかを、ある程度くわしく話すことができる。
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8週 |
中間試験、振り返り |
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4thQ |
9週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』 トピック7 武道に挑戦! |
武道やスポーツの説明を聞いて、魅力や特徴などが理解できる。 武道などのクラスの受講方法や規則などについて、質問したり説明を聞いて理解したりすることができる。
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10週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』 トピック7 武道に挑戦! |
武道やスポーツに関する短いコラムを読んで、筆者の考えがだいたい理解できる。
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11週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級2 B1』 トピック4 舞台を見るなら |
経験談やコメントを聞いて、意見の違いやその理由が理解できる。
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12週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級2 B1』 トピック4 舞台を見るなら |
芸術の世界を扱ったある程度長い文章を読んで、内容が理解できる。
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13週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』 トピック9 伝統的な祭り |
祭りや行事についてのテクストを読んで、体験や感想が理解できる。
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14週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級2 B1』 トピック8 交通機関 |
交通機関のトラブルなどで困っている人に、詳しい状況を説明して具体的なアドバイスができる。
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15週 |
『まるごと 日本のことばと文化 中級2 B1』 トピック8 交通機関 |
交通機関についての複数のコメントを読んで、いろいろな立場の意見が理解できる。
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16週 |
期末試験、振り返り |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 2 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 2 | |