日本事情Ⅰ(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本事情Ⅰ(留学生科目)
科目番号 0024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当教員がプリントを作成し配布する。〈参考教材〉国際交流基金編『まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1』(三修社)、国際交流基金編『まるごと 日本のことばと文化 中級2 B1』(三修社)
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 日本の文化について知り、理解するとともに、自文たちの文化と関連付けてその違いや関係性に気付いたり、推測したりできる。
2. 日本または自国の文化や言語行動に関するいろいろな話題について、社会的・文化的な共通点や相違点にもふれながら、ある程度の長さでわかりやすく話したり書いたりできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本の文化に関して、授業で提示した以上の知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した十分な知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した基本的な知識や情報を持っている。
評価項目2自文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことを、それぞれの背景や根拠に基づいて説明できる。自文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことが説明できる。自文化との違いや関係性を指摘することができない。
評価項目3日本または自国の文化や言語行動に関する話題について、既習日本語を効果的に使って表現したり、論理的な文章を書いたりできる。日本または自国の文化や言語行動に関する話題について、簡単な方法で語句をつないで表現したり、つながりのある文章を書いたりできる。日本または自国の文化や言語行動に関する話題について、文にはできないが、単語レベルであれば表現できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実際のコミュニケーション場面において、ことばを使う私たちは言語行動や文化の違いに気付くことがある。本授業では、日本と自国の言語行動や文化の違いについて考え、理解を深めることを目標とする。また、毎時間のテーマに関連し、自分や自国のことについて日本語で話したり書いたりする。
授業の進め方・方法:
配布プリントを使用して授業を進める。受講生は、授業を通して得られた気付きを、授業中に発言、またはプリントに母語で記述する。日本語で話す・書く課題については、受講生が準備し、それに教師がチェックを入れたものを受講生が自ら修正し、成果物として発表または提出する。
注意点:
日本と自国の文化への理解を深め、考えられるようになることを期待する。また、本授業は日本語で話す・書くことを課題とするため、これまで学んできた語彙や文型、表現を用いて産出練習をする機会とすること。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業の目標および内容を把握する。
2週 自己紹介で何を話す? 日本人が自己紹介で一般的によく話す話題について知り、自国との違いに気付く。また、それぞれの国でなぜその話題を扱う傾向にあるかを考えることができる。
3週 自己紹介で何を話す? 日本人が自己紹介でよく話題にする内容を取り入れながら、ある程度詳しく自己紹介をすることができる。
4週 旅行の際に重視すること 旅行をする際、自分はどんなことを重視してプランを立てたいかを考えた上で、重要視するポイントが文化によって違うことに気付く。
5週 旅行の際に重視すること 旅行で宿泊することを想定し、適切な表現を使って宿泊先にメールで質問したり希望を伝えたりすることができる。
6週 さまざまなスポーツ 世界のさまざまな武道や格闘技について理解できる。
7週 さまざまなスポーツ 自国のスポーツについて、特徴ややり方などをある程度詳しく説明できる。
8週 さまざまなスポーツ 聞き手を意識し、聞き手の関心を引き付ける工夫をしながら説明できる。
4thQ
9週 舞台芸術 日本の舞台芸術を知り、自国のそれと比較しながら共通点と相違点を考えることができる。
10週 舞台芸術 自分の国や町で行われる芸術イベントを日本人にアピールするためのチラシを書くことができる。
11週 祭りの今と昔 日本の祭りや行事について、昔と現在の違いに気付き、社会の変化について理解できる。
12週 祭りの今と昔 自分のふるさとの伝統的な祭りまたは行事について、日本の祭りや行事との共通点や違いにふれながら、ある程度詳しく書くことができる。
13週 祭りの今と昔 自分のふるさとの伝統的な祭りまたは行事について、日本の祭りや行事との共通点や違いにふれながら、聞き手に分かりやすく紹介することができる。
14週 マナーとモラル 日本と自国の交通機関にまつわる事柄を比べたり、自分の経験を振り返ったりして、マナーの違いや背景にある価値観に気付く。
15週 マナーとモラル 自国にはない日本のマナーについて一つ取り上げ、そのマナーについてどう思うか、なぜそう思うのかについて、経験に基づいて書くことができる。
16週 振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2

評価割合

発表・制作作品課題授業への取り組みポートフォリオ合計
総合評価割合40203010100
基礎的能力20200040
専門的能力00000
分野横断的能力200301060