工作実習ⅡA

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 工作実習ⅡA
科目番号 0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布
担当教員 加藤 隆弘,大森 茂俊

到達目標

(1) 手順書や指示に基づいて実習を実施できる。
(2) 機器・器具を正しく使用できる。
(3) 文書、口頭などによる報告ができる。
(4) グループで協力し実習を実施できる。
(5) 機械工学に関する基礎知識・技能が習得できる。
  (a)溶接作業において、下向き突合せ溶接方法、ガス溶接の方法を理解し、製品の製作がができる。
  (b)フライス盤作業において、六面体加工の作業手順に関する方法を理解し、製品の製作がができる。
  (c)旋盤作業において、ねじの種類と用途、斜進法によるおねじ加工、溝削り方法を理解し、製品の製作がができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1予め用意された手順書や指示に基づいて実習を十分に実施できる。予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できる。予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できない。
評価項目2機器・器具を十分正しく使用できる。機器・器具を正しく使用できる。機器・器具を正しく使用できない。
評価項目3文書、口頭などによる報告が十分にできる。文書、口頭などによる報告ができる。文書、口頭などによる報告ができない。
評価項目4グループで協力し周りに促しながら実習を実施できる。グループで協力し実習を実施できる。グループで協力し実習を実施できない。
評価項目5(a)下向き突合せ溶接方法、ガス溶接の方法を理解し、良好な製品の製作がができる。下向き突合せ溶接方法、ガス溶接の方法を理解し、製品の製作がができる。下向き突合せ溶接方法、ガス溶接の方法を理解し、製品の製作がができない。
評価項目5(b)六面体加工の作業手順に関する方法を理解し、良好な製品の製作がができる。六面体加工の作業手順に関する方法を理解し、製品の製作がができる。六面体加工の作業手順に関する方法を理解し、製品の製作がができない。
評価項目5(c)ねじの種類と用途、斜進法によるおねじ加工、溝削り方法を理解し、良好な製品の製作がができる。ねじの種類と用途、斜進法によるおねじ加工、溝削り方法を理解し、製品の製作がができる。ねじの種類と用途、斜進法によるおねじ加工、溝削り方法を理解し、製品の製作がができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (G) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
基本実習を深めるとともに、応用実習を行う。加工の理論と実際との有機的関連を通じて、基礎的技術を理解し、作業を合理的に行うための作業工程を考え、創造能力の育成を図る。
授業の進め方・方法:
初回は、講義にて安全教育を行うが、以後、実習工場にて基本実習を行う。
基本実習は6班に編成し各実習課題を輪番で実施する。
さらに1回程度の工場見学により、生産方法の知識を深める。
注意点:
実習に当たっては、とかく製品の形状、体裁のみにとらわれたり、周囲の製作進度などが気にかかるが、常に目的を把握して正しい作業を心がけ、本質的なものをつかむように心がける。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 安全教育(大森・加藤) 実習で行われる作業に潜む危険を理解し,安全な作業を心掛けることを習得する.
2週 溶接実習I-1 下向き突合せ溶接(曲げ試験片の製作)方法(大森・加藤) 下向き突合せ溶接(曲げ試験片の製作)方法を理解し,作業方法を習得する.
3週 溶接実習I-2 下向き突合せ溶接(曲げ試験片の製作)方法(大森・加藤) 下向き突合せ溶接(曲げ試験片の製作)方法を理解し,作業方法を習得する.
4週 溶接実習II-1 作業手順の説明、ガス自動切断機の取扱い(大森・加藤) ガス溶接の作業手順,ガス自動切断機の取扱方法を習得する.
5週 溶接実習II-2 作業手順の説明、ガス自動切断機の取扱い(大森・加藤) ガス溶接の作業手順,ガス自動切断機の取扱方法を習得する.
6週 フライス実習I-1 六面体加工(大森・加藤) フライス盤による六面体加工を通じて加工の作業手順に関する基本を習得する
7週 フライス実習I-2 六面体加工(大森・加藤) フライス盤による六面体加工を通じて加工の作業手順に関する基本を習得する
8週 レポート作成 実習で習得した知識,技術を的確にまとめる.
2ndQ
9週 フライス実習I-3 六面体加工(大森・加藤) フライス盤による六面体加工を通じて加工の作業手順に関する基本を習得する
10週 フライス実習I-4 六面体加工(大森・加藤) フライス盤による六面体加工を通じて加工の作業手順に関する基本を習得する
11週 旋盤実習I-1 ねじの種類と用途、斜進法のおねじの加工方法、溝削り方法(大森・加藤) 旋盤作業による,ねじの種類と用途、斜進法のおねじの加工方法、溝削り方法を習得する
12週 旋盤実習I-2 ねじの種類と用途、斜進法のおねじの加工方法、溝削り方法(大森・加藤) 旋盤作業による,ねじの種類と用途、斜進法のおねじの加工方法、溝削り方法を習得する
13週 旋盤実習II-1 豆万力用ねじ棒の製作(大森・加藤) 旋盤作業による,豆万力用ねじ棒の製作方法を習得する.
14週 旋盤実習II-2 豆万力用ねじ棒の製作(大森・加藤) 旋盤作業による,豆万力用ねじ棒の製作方法を習得する.
15週 工場見学(大森・加藤) 生産工場の見学により、実習工場では得ることが出来ない知識や見識を習得する.
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4前1
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4前1
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4前1
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4前10
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4前10
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4前10
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。4前3
アーク溶接の基本作業ができる。4前3
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4前11
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4前12
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4前10
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。4前10

評価割合

レポート作品態度合計
総合評価割合602020100
基礎的能力0000
専門的能力602020100
分野横断的能力0000