応用物理

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 応用物理
科目番号 0083 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 田口俊弘,井上雅彦:「エッセンシャル電磁気学」,森北出版
担当教員 小笠原 弘道

到達目標

(1) 電磁場の概念とそれに関する基本法則を理解し,それらを数式を用いて取り扱える.
(2) 物質の電磁場に対する振る舞い(電磁物性)について,初歩的な事柄を理解する.
(3) 電磁気学を応用し,回路素子に関する基本的な計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電磁場の概念とそれに関する基本法則を十分に理解し,それらを数式を用いて的確に取り扱える.電磁場の概念とそれに関する基本法則を理解し,それらを数式を用いて取り扱える.電磁場の概念とそれに関する基本法則を理解したり,それらを数式を用いて取り扱ったりできない.
評価項目2物質の電磁場に対する振る舞い(電磁物性)について,初歩的な事柄を詳細に説明できる.物質の電磁場に対する振る舞い(電磁物性)について,初歩的な事柄を説明できる.物質の電磁場に対する振る舞い(電磁物性)について,初歩的な事柄を説明できない.
評価項目3回路素子に関する基本的な計算について,電磁気学の法則とのつながりを含めて説明できる.回路素子に関する基本的な計算ができる.回路素子に関する基本的な計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本科目では,電磁気学の初歩について,必要な数学的手法(ベクトル算や微積分)による取り扱いを含めて講義する.これは,自然現象としての電気や磁気の学習であるとともに,後期以降の科目で取り扱われる電気電子工学の学習にもつながるものである.
授業の進め方・方法:
 授業は講義形式で行い,その中で演習課題や小テストも課す.
注意点:
 一つ一つの知識(例,問題)を暗記的に(個別に)覚えようとするのではなく,それらをまとめた法則そのものを理解すること(法則を具体的な状況に適用できるようになることを含む)を意識して学習すること.また,種々の法則の相互の関係にも注意して体系を理解するように努めること.
 任意提出課題などにより加点を行うことがあり,受講態度などにより減点を行うことがある.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電荷と電場 電荷と電場の関係について習得する.
2週 電荷と電場 電荷と電場の関係について習得する.
3週 電位 静電気力による仕事と電位について習得する.
4週 電位 静電気力による仕事と電位について習得する.
5週 電気に関するいくつかの話題 電荷や電場・電位についてこれまでに学習したことに基づき,電気に関するいくつかの事項(物質の電気的性質を含む)を習得する.
6週 電気に関するいくつかの話題 電荷や電場・電位についてこれまでに学習したことに基づき,電気に関するいくつかの事項(物質の電気的性質を含む)を習得する.
7週 電気に関するいくつかの話題 電荷や電場・電位についてこれまでに学習したことに基づき,電気に関するいくつかの事項(物質の電気的性質を含む)を習得する.
8週 中間試験
2ndQ
9週 磁極と磁場および磁性 磁場と磁気モーメントの関係および物質の磁気的性質について習得する.
10週 電流 電流と起電力およびオームの法則について習得する.
11週 電流による磁場 電流が作る磁場について習得する.
12週 電流による磁場 電流が作る磁場について習得する.
13週 電磁誘導とその応用 電磁誘導と関連する事項について習得する.
14週 電磁誘導とその応用 電磁誘導と関連する事項について習得する.
15週 ローレンツ力 電磁場中で運動する電荷に働くローレンツ力と電流に働く磁気力について習得する.
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
電場・電位について説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3

評価割合

試験演習課題・小テスト合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100
分野横断的能力000