工作実習ⅣA

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 工作実習ⅣA
科目番号 0087 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 大森 茂俊

到達目標

(1) 手順書や指示に基づいて実習を実施できる.
(2) 機器・器具を正しく使用できる.
(3) 文書、口頭などによる報告ができる.
(4) グループで協力し実習を実施できる.
(5) 機械工学に関する基礎知識・技能が習得できる.
  (a)CADや加工の概念を理解し,設計から生産までのプロセスを理解する
  (b)生産におけるコストや品質を踏まえた手順書,行程表を作成できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1予め用意された手順書や指示に基づいて実習を十分に実施できる.予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できる.予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できない.
評価項目2機器・器具を十分正しく使用できる.機器・器具を正しく使用できる.機器・器具を正しく使用できない.
評価項目3文書,口頭などによる報告が十分にできる.文書,口頭などによる報告ができる.文書,口頭などによる報告ができない.
評価項目3グループで協力し周りに促しながら実習を実施できる.グループで協力し実習を実施できる.グループで協力し実習を実施できない.
評価項目5(a)CADや加工の概念を理解し,設計から生産までのプロセスを十分に理解できるCADや加工の概念を理解し,設計から生産までのプロセスを理解できるCADや加工の概念を理解し,設計から生産までのプロセスを理解できない
評価項目5(b)生産におけるコストや品質を踏まえた手順書,行程表を的確に作成できる質を踏まえた手順書,行程表を作成できる質を踏まえた手順書,行程表を作成できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (G) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1~3学年で学習した実習の応用として,生産を意識した実習を行う.さらに各種作業を効率的に行うための生産方式の選択能力を養い,生産管理能力や問題意識および解決能力の育成にも努める.
授業の進め方・方法:
6班に編成し各実習課題を巡回する。             
さらに1回程度の工場見学により、生産方法の知識を深める。
注意点:
技術者として『物』を生産する能力を身に付けるため,自ら問題意識を持ち積極的に考え,正しい解決をする能力を培うよう心がける
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生産総合実習(計画)Ⅰ-1
生産システムのマネージメントなど総合的な基礎を理解できる
2週 生産総合実習(計画)Ⅰ-2
生産システムのマネージメントなど総合的な基礎を理解できる
3週 生産総合実習(計画)Ⅱ-1
コストと品質,作業効率などの関連性を理解できる
4週 生産総合実習(計画)Ⅱ-2
コストと品質,作業効率などの関連性を理解できる
5週 生産総合実習(計画)Ⅲ-1
加工上の効率阻害要因(無駄)など実習を通じて作業分析できる
6週 生産総合実習(計画)Ⅲ-2
加工上の効率阻害要因(無駄)など実習を通じて作業分析できる
7週 3D-CAD応用実習(試作)成果発表
生産総合実習(計画)の成果をチームごとにプレゼンし,評価する
生産総合実習(計画)の成果をチームごとにプレゼンし,相互評価を行い問題点を抽出できる
8週 レポート作成
実習で習得した知識,技術を的確にまとめる.
2ndQ
9週 3D-CAD応用実習(試作)Ⅰ-1
製品の企画から製造さらに販売までを経験し,製品の開発過程を理解できる
10週 3D-CAD応用実習(試作)Ⅰ-2
製品の企画から製造さらに販売までを経験し,製品の開発過程を理解できる
11週 3D-CAD応用実習(試作)Ⅱ-1
3D-CADや構造解析を行い,コンピュータシミュレーションによる評価分析ができる
12週 3D-CAD応用実習(試作)Ⅱ-2
3D-CADや構造解析を行い,コンピュータシミュレーションによる評価分析ができる
13週 3D-CAD応用実習(試作)Ⅲ-1
3Dプリンタを用いて試作品を製作し,製品の評価分析ができる
14週 3D-CAD応用実習(試作)Ⅲ-2
3Dプリンタを用いて試作品を製作し,製品の評価分析ができる
15週 3D-CAD応用実習(試作)成果発表
3D-CAD応用実習(試作)の成果をチームごとにプレゼンし,評価する
3D-CAD応用実習(試作)の成果をチームごとにプレゼンし,相互評価を行い,問題点を抽出できる
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。4
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。4
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。4
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。4
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。4
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。4
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。3
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。4
動力の意味を理解し、計算できる。4
荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。3
応力とひずみを説明できる。3
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。3
許容応力と安全率を説明できる。4
引張荷重や圧縮荷重が作用する棒の応力や変形を計算できる。4
線膨張係数の意味を理解し、熱応力を計算できる。3
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。4
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。3
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。4
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。4
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。4
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。4
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。4
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。3
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。4
計測制御国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。1
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。1
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。1
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。2

評価割合

試験レポート作品態度合計
総合評価割合0602020100
基礎的能力00000
専門的能力0602020100
分野横断的能力00000