経営に関係した工学的な下記の基本事項を学習し理解する.
(1)生産管理と品質管理
(2)統計処理法を用いて品質データの解析
(3)工場運営に必要な基礎的知識,知的財産権等の基礎
(4)リサイクルを含めた環境問題やISOについて理解
概要:
生産活動に携わる技術者にとって基礎的な生産管理や品質管理技術,ならびにそれらを達成するために必要な統計処理の方法について概説する.また,今世紀の工場経営等において重要となる知的財産権の基礎,リサイクル等を含めた環境問題からISOについても解説し,それらの理解を深めることで幅広いものの考え方の基礎を習得する.
授業の進め方・方法:
講義形式を中心にして,演習,課題を実施する.
授業担当:木村真晃(連絡員:加藤隆弘)
注意点:
受講にあたっては, 事前にテキストを読み, 内容を十分に理解し, 不明点を講義中に質問できるように準備しておくこと.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | 前12 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | 前12 |
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | 前12 |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | 前12 |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | 前12 |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | 前12 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | 前12 |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | 前12 |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | 前2 |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | 前2 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | 前6 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 前6 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | 前6 |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | 前6 |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | 前6 |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | 前6 |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | 前15 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | 前15 |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | 前15 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | 前15 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 前15 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 前15 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | 前15 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | 前15 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | 前10 |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | 前10 |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | 前10 |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | 前10 |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 3 | 前10 |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 3 | 前10 |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | 前10 |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | 前10 |