生産工学

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 生産工学
科目番号 0125 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜必要資料をプリントにて配布
担当教員 大森 茂俊

到達目標

(1)生産システムにおける個々の技術を理解していること
(2)製品開発から生産までの流れを理解していること
(3)生産における各種管理を理解していること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生産システムにおける個々の技術を十分に説明できる生産システムにおける個々の技術を説明できる生産システムにおける個々の技術を説明できていない
評価項目2製品開発から生産までの流れを十分に説明できる製品開発から生産までの流れを説明できる製品開発から生産までの流れを説明できていない
評価項目3生産における各種管理を十分に説明できる生産における各種管理を説明できる生産における各種管理を説明できていない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
製品を生産するためには、社会のニーズや顧客の要求に対して検討を行い、それを具体化するための設計をし、生産手順や計画を決定する。その後、生産がなされ、完成した部品や製品が搬送・出荷される。そのため技術者は製造や設計に関する知識だけでなく経済性や効果的に生産するための計画などに関する知識も必要となる。本講義では、生産するための要求からユーザの手に届くまでの行為や過程についての知識の修得を目的とする。
授業の進め方・方法:
講義形式
注意点:
1年~4年までの工作実習で学んだ知識をもとに、製品開発における流れを習得してほしい。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生産工学とは
生産工学の定義について説明できる
2週 生産工学を支える技術(1)
ものづくり技術の歴史と工作機械の変遷について説明できる
3週 生産工学を支える技術(2)
コンカレントエンジニアリングとその利用技術について説明できる
4週 生産工学を支える技術(3)
工場の自動化技術について説明できる
5週 生産工学を支える技術(4)
マテリアルハンドリングや組立ロボットなどについて説明できる
6週 生産を取り巻く状況(1)
生産における環境問題とその対策について説明できる
7週 生産を取り巻く状況(2)
生産における情報の流れについて説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 企画および評価
新製品を開発する上で製品企画などについて説明できる
10週 設計
製品設計を行う上で必要な基礎知識について説明できる
11週 生産における計画と準備(1)
生産計画および設備計画について説明できる
12週 生産における計画と準備(2)
工程計画および作業計画について説明できる
13週 「ものの流れ」にかかわる要素技術(1)
生産を行う上で必要となる様々な加工技術について説明できる
14週 「ものの流れ」にかかわる要素技術(2)
検査技術、組立・搬送技術について説明できる
15週 運用と管理
ジャストインタイム生産やカンバン方式について説明できる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000