工作実習ⅠA

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 工作実習ⅠA
科目番号 4118 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布
担当教員 加藤 隆弘,大森 茂俊

到達目標

(1) 手順書や指示に基づいて実習を実施できる.
(2) 機器・器具を正しく使用できる.
(3) 文書、口頭などによる報告ができる.
(4) グループで協力し実習を実施できる.
(5) 機械工学に関する基礎知識・技能が習得できる.
  (a)砂型鋳造の基本と注意事項を理解し,アルミニウムの鋳造作業ができる
  (b)溶接の基本と注意事項を理解し,アーク溶接を使用することができる
  (c)手仕上げ作業の基本と注意事項を理解し,穴あけ作業,タップダイスを用いたねじ加工,けがき作業を行うことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1予め用意された手順書や指示に基づいて実習を十分に実施できる.予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できる.予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できない.
評価項目2機器・器具を十分正しく使用できる.機器・器具を正しく使用できる.機器・器具を正しく使用できない.
評価項目3文書,口頭などによる報告が十分にできる.文書,口頭などによる報告ができる.文書,口頭などによる報告ができない.
評価項目4グループで協力し周りに促しながら実習を実施できる.グループで協力し実習を実施できる.グループで協力し実習を実施できない.
評価項目5(a)砂型鋳造の基本と注意事項を理解し,アルミニウムの鋳造作業が的確にできる砂型鋳造の基本と注意事項を理解し,アルミニウムの鋳造作業ができる砂型鋳造の基本と注意事項を理解し,アルミニウムの鋳造作業ができない
評価項目5(b)旋盤作業の基礎と注意事項を理解し,基本的な旋削作業が十分にできる旋盤作業の基礎と注意事項を理解し,基本的な旋削作業ができる旋盤作業の基礎と注意事項を理解し,基本的な旋削作業ができない
評価項目5(c)手仕上げ作業の基本と注意事項を理解し,穴あけ作業,タップダイスを用いたねじ加工,けがき作業を行うことが的確にできる手仕上げ作業の基本と注意事項を理解し,穴あけ作業,タップダイスを用いたねじ加工,けがき作業を行うことができる手仕上げ作業の基本と注意事項を理解し,穴あけ作業,タップダイスを用いたねじ加工,けがき作業を行うことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
個々の要素作業に習熟する基本的な実習とし,1.基本的な作業動作を通じて基礎的な技術とは何かを理解する.2.正しい作業手順を習得し、安全な作業の態度、習慣を養う.3.物事を定量的に扱う習慣を養う.
授業の進め方・方法:
6班に編成し各実習課題を輪番で実施する。             
さらに1回程度の工場見学により、生産方法の知識を深める。
注意点:
正しい保護具の着用、責任ある行動を常に心がけ、安全に作業を行うこと指導担当者による機器の構造・機能・操作に関する説明をしっかりと聞き,使用する機械・工具を正しく取り扱うこと.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入教育I (加藤・大森) 実習工場の利用方法を理解できる
2週 導入教育II (加藤・大森) 測定の基礎を理解し,ノギスやマイクロメータを使用できる
3週 鋳造基礎実習I(加藤・大森) 鋳物の歴史、鋳物用工具の名称、突き棒とスタンプの使い方が理解している
4週 鋳造基礎実習II (加藤・大森) 鋳型硬度の測定、下型の込め方、上型の込め方、漏斗口の作り方を理解している
5週 鋳造基礎実習Ⅲ(加藤・大森) 堰の種類と役割、堰の切り方、木型の抜き方を理解している
6週 鋳造基礎実習IV (加藤・大森) 鋳込みができる
7週 旋盤基礎実習I  (加藤・大森) 実習の安全と作業心得を理解し構造などについて理解できる
8週 工場見学 生産方式・生産管理などの知識と見識を深める
2ndQ
9週 旋盤基礎実習Ⅱ (加藤・大森) 心出し作業と外丸削りができる
10週 旋盤基礎実習Ⅲ(加藤・大森) 寸法を測定し,段付き軸加工ができる
11週 旋盤基礎実習Ⅳ(加藤・大森) 端面削りおよび仕上げ加工ができる
12週 手仕上基礎実習I (加藤・大森) やすりなどの手工具の正しい使い方を理解している
13週 手仕上基礎実習II (加藤・大森) タップ・ダイスを用いたねじ加工ができる
14週 手仕上基礎実習III(加藤・大森) ケガキ作業と工具の基本的な使用方法が理解できる
15週 手仕上基礎実習IV (加藤・大森) 小型ボール盤や電気ドリルによる穴あけ作業ができる
16週 工場見学 生産方式・生産管理などの知識と見識を深める

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。4前6
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4前1
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4前1
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4前8
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4前2
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4前2
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4前2
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。4前14
やすりを用いて平面仕上げができる。4前12
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。4前13
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4前11
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4前11
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。4前15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1前6,前11,前15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1前1
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。1前8,前16
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1前8,前16

評価割合

試験レポート作品態度合計
総合評価割合0602020100
基礎的能力00000
専門的能力0602020100
分野横断的能力00000