工学基礎(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 工学基礎(留学生科目)
科目番号 4124 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当教員がプリントを作成し配布する。〈参考教材〉札野寛子ほか著『科学技術基礎日本語 留学生・技術研修生のための使える日本語』(凡人社)、友松悦子著『小論文への12のステップ』(スリーエーネットワーク)
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 理数系・工学系分野の講義や実験活動に参加する上で必要となる語、漢字、文法がわかり、いろいろな現象について簡単に説明できる。
2. 関心のあるテーマについて調査・分析し、簡単な日本語で論理的な文章が書ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1理数系・工学系分野の語、漢字、文法を適切に使って、いろいろな現象について説明できる。授業で扱う内容の範囲であれば、理数系・工学系分野の語、漢字、文法を適切に使って、ある現象について説明できる。理数系・工学系分野の語、漢字、文法を適切に使えず、いろいろな現象についてほとんど説明できない。
評価項目2自分で立てた計画に沿って調査・分析し、調査に関する一連の内容について、明瞭で一貫した内容の文章が書ける。自分で立てた計画に沿って調査し、調査に関する一連の内容について文章が書ける。自分で立てた計画に沿って調査したり、文章を書いたりすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本校の理数系科目および専門科目の授業に参加する上で必要とされる基礎的な言語知識を習得し、実際に使えるようになることを目標とする。また、自分が調べたり分析したりしたことを簡単な日本語でまとめることができるようになることを目指す。
授業の進め方・方法:
受講生は語、漢字、文法の習得と並行して、ミニレポート作成に向けた計画書作成と調査を各自で行う。すなわち、本授業を、受講者の日本語能力向上だけでなく、計画的に課題を遂行し、かんたんな日本語でまとまりのある文章を書く練習の場として位置付ける。
注意点:
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
調査の計画
授業の目標および内容を把握する。
調べたいことをテーマにし、調査の計画を立てることができる。
2週 図形や単位、位置を表す表現 図形や単位、位置に関する表現を見て理解できる。また表現を使って説明できる。
3週 物質に関する表現
計画書の作成
物質に関する表現が理解できる。また、表現を使って身の回りの物について説明できる。
調査の計画書を日本語で簡単にまとめることができる。
4週 性質・状態を表す表現 性質・状態を表す表現が理解できる。また、表現を使って身の回りの物について説明できる。
5週 手を動かす基本動作 手を動かす基本動作を表す動詞が理解でき、動詞を使っていろいろな動作について説明できる。
6週 ものを動かす基本動作
計画書の修正
ものを動かす基本動作を表す動詞が理解でき、動詞を使っていろいろな動作について説明できる。
教師の助言を参考に、計画書を自分で修正することができる。
7週 ものの形を変える基本動作 ものの形を変える基本動作を表す動詞が理解でき、動詞を使っていろいろな動作について説明できる。
8週 振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。
4thQ
9週 日本語の文体 レポートや論文で使われる文体を理解し、文章作成の際に文体を統一して文が書ける。
10週 日本語の話し言葉と書き言葉の違い
客観的な表現
日本語の話し言葉と書き言葉の使い分けが理解できる。また、レポートに相応しい表現が理解でき、文章作成の際に使うことができる。
11週 レポートの構成 レポートの構成について理解できる。
12週 ミニレポート作成 計画書に基づいた調査を行い、適切な構成で調査について日本語でまとめることができる。
13週 ミニレポート作成 計画書に基づいた調査を行い、適切な構成で調査について日本語でまとめることができる。
14週 ミニレポート作成 計画書に基づいた調査を行い、適切な構成で調査について日本語でまとめることができる。
15週 ミニレポート作成 教師の助言を参考に、レポート内容、構成および日本語を自分で修正することができる。
16週 振り返り
授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2後12,後13,後14
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2後12,後13,後14
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2後12,後13,後14
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1後12,後13,後14
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1後12,後13,後14
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後6,後8,後12,後13,後14,後16
複数の情報を整理・構造化できる。3後3,後6,後12,後13,後14
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2後12,後13,後14
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後1,後3,後6,後12,後13,後14,後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後12,後13,後14
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後6,後8,後12,後13,後14,後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後12,後13,後14
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後12,後13,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後1,後12,後13,後14
目標の実現に向けて計画ができる。3後1,後12,後13,後14
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後1,後12,後13,後14

評価割合

成果物課題提出授業態度合計
総合評価割合702010100
基礎的能力3520055
専門的能力0000
分野横断的能力3501045