機械環境工学

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 機械環境工学
科目番号 4518 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 鈴木昭次、西村正治、雉本信哉 、御法川学:「機械音響工学」、コロナ社・必要に応じて講義用のプリントを配布又は参考資料等をプロジェクタで示します。
担当教員 大西 慶三

到達目標

(1)機械が環境に及ぼす影響を理解し、機械が源となる騒音・振動の基礎知識を理解できる。
(2)機械が環境に及ぼす影響を規制する法令の内容を理解し、技術者としての責任を理解できる。
(3)機械が環境に及ぼす影響を低減するための、騒音・振動の計測・対策に関する知識を習得できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械が環境に及ぼす影響を十分に理解し、機械が源となる騒音・振動の基礎知識を十分に理解できる。機械が環境に及ぼす影響を理解し、機械が源となる騒音・振動の基礎知識を理解できる。機械が環境に及ぼす影響と、機械が源となる騒音・振動の基礎知識を理解できない。
評価項目2機械が環境に及ぼす影響を規制する法令の内容を十分に理解し、技術者としての責任を十分に理解できる。機械が環境に及ぼす影響を規制する法令の内容を理解し、技術者としての責任を理解できる。機械が環境に及ぼす影響を規制する法令の内容を理解できず、技術者としての責任を理解できない。
評価項目3機械が環境に及ぼす影響を低減するための、騒音・振動の計測・対策に関する知識を十分に習得できる。機械が環境に及ぼす影響を低減するための、騒音・振動の計測・対策に関する知識を習得できる。機械が環境に及ぼす影響を低減するための、騒音・振動の計測・対策に関する知識を習得できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工場騒音、交通騒音等、皆さんの生活の中には機械からの騒音・振動が少なからず影響しています。この科目は企業で機械の騒音・振動関連開発業務に従事していた教員が、その経験を活かし、機械の騒音・振動による生活環境の保全のための計測及び対策について講義形式で授業を行うものです。
授業の進め方・方法:
基本的事項を講義し,適宜演習を行います。連絡員:國峰寛司
注意点:
昨今の社会では環境問題は避けて通れないものとなっています。機械の騒音・振動による生活環境保全のための計測及び対策の基本的知識を身に付けることを意識し講義に臨んでください。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境に影響する機械の騒音・振動について 講義の概要について、事例等を絡めて理解できる。
2週 環境騒音(1) 騒音の性質 環境騒音の技術的な性質について理解できる。
3週 環境騒音(2) 騒音の計測(1) 環境騒音の計測手法について理解できる。
4週 環境騒音(3) 騒音の計測(2) 環境騒音の計測手法について理解できる。
5週 環境騒音(4) 小テスト、テスト後解説、騒音の評価と関連法規 第1週~第4週の内容の問題を解くことができる。環境騒音の評価手法と関連法規について理解できる。
6週 環境騒音(5) 騒音の予測・対策(パッシブノイズコントロール) 環境騒音の予測及び対策の考え方について事例等を絡めて理解できる。
7週 環境騒音(6) 騒音の対策(アクティブノイズコントロール) 環境騒音対策の考え方について、事例等を絡めて理解できる。
8週 計測器のトレーサビリティと計量 環境騒音・環境振動を測定する計測器に必要な条件について理解できる。
4thQ
9週 小テスト、テスト後解説、環境振動(1) 振動の性質(1) 第1週~第8週の内容の問題を解くことができる。環境振動の技術的な性質について理解できる。
10週 環境振動(2) 振動の性質(2) 環境振動の技術的な性質について理解できる。
11週 環境振動(3) 振動の計測 環境振動の計測手法について理解できる。
12週 環境振動(4) 振動の評価と関連法規 環境振動の評価手法と関連法規について理解できる。
13週 環境振動(5) 振動の予測・対策 環境振動の予測及び対策の考え方について理解できる。
14週 小テスト、テスト後解説、まとめ(1) 第5週~第13週の内容の問題を解くことができる。第8週迄の総括として要点を振り返ることができる。
15週 科学技術の国際性及び特許について、まとめ(2) 騒音・振動分野を例に、科学技術の国際性及び特許について理解できる。全15週の総括として要点を振り返ることができる。機械の騒音・振動による環境に関する諸問題につき考えることができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。4後4
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。4後4
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。4後4
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。4後4
自然科学物理力学周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。4後11
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。4後11
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。4後4
横波と縦波の違いについて説明できる。4後4
波の重ね合わせの原理について説明できる。4後5
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。4後5
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。4後10
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。4後10
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学振動の種類および調和振動を説明できる。4後12
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後10
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後10
計測制御計測の定義と種類を説明できる。4後2
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。4後2
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。4後2
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。4後1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3

評価割合

定期試験小テスト授業態度合計
総合評価割合405010000100
基礎的能力0000000
専門的能力405010000100
分野横断的能力0000000