歴史-2

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 歴史-2
科目番号 5104 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 岸本美緒他『新世界史』山川出版社  『ニューステージ世界史詳覧』浜島書店
担当教員 荒川 裕紀

到達目標

1,世界の近現代史の基本的出来事、流れが把握できる。
2,歴史的事象と時代背景との関連が理解できる。
3,日本と他のアジア諸国との歴史的関係を理解し説明できる。
4,現代起こっている世界の諸問題を歴史から考察することが出来る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の近現代史の基本的出来事、流れが十分把握できる。世界の近現代史の基本的出来事、流れがほぼ把握できる。世界の近現代史の基本的出来事、流れが十分把握できない。
評価項目2歴史的事象と時代背景との関連が十分に理解できる。歴史的事象と時代背景との関連がほぼ理解できる。歴史的事象と時代背景との関連が理解できない。
評価項目3日本と他のアジア諸国との歴史的関係を十分に理解し説明できる。日本と他のアジア諸国との歴史的関係をほぼ理解し説明できる。日本と他のアジア諸国との歴史的関係を十分に理解し説明できない。
評価項目4現代起こっている世界の諸問題を歴史から十分に理解し考察することが出来る。現代起こっている世界の諸問題を歴史からほぼ理解し考察することが出来る。現代起こっている世界の諸問題を歴史から十分に理解し考察出来ない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代社会で生活する以上、近現代史の理解は必要不可欠である。日本を含めたアジアおよびヨーロッパ、アフリカそして中東の19・20世紀の歴史を理解し、現在世界で起こっている諸問題の歴史的過程を明らかにする。
授業の進め方・方法:
映像資料を含めた資料・史料を使い授業を展開する。プリントなどは適宜配布予定であるが、教科書・ノートを毎回準備すること。自学自習を欠かさず行って自ら歴史から考えていくという姿勢で臨んでもらいたい。
注意点:
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ムガル帝国の凋落・インドの植民地化 ムガル帝国の発展の過程について説明できる。
2週 インド国民会議の成立・ガンディーの登場 インド大反乱、ガンディーとその影響について説明できる。
3週 塩の行進からインド独立 ガンディーの運動と植民地以降のインドパキスタンの対立に関して説明が出来る。
4週 19世紀以降のロシアの改革 ロシア革命以前のロシアの体制に関する説明が出来る。
5週 ロシア革命 3月革命、11月革命とその歴史的意義について説明できる。
6週 ベルサイユ体制とワシントン体制 ヴェルサイユ体制、ワシントン体制、国際連盟とこれらの歴史的意義について説明できる。
7週 アメリカの繁栄・黄金の20年代 パクスアメリカーナに関する説明が出来る。
8週 パクスアメリカーナ アメリカの現状に関する理解をし、アメリカの世界における役割を説明できる。
4thQ
9週 世界恐慌・ブロック経済 世界恐慌の拡大過程とその影響について説明できる。
10週 ナチスドイツの成立 なぜナチスが生まれ、ドイツがそれを受容したのかの過程についての説明が出来る。
11週 第二次世界大戦 ポーランド侵攻、第二次世界大戦とその影響について説明できる。
12週 東西冷戦 ベルリン封鎖、キューバ危機とこれらの歴史的意義について説明できる。
13週 中華人民共和国の成立・大躍進 1949年、中ソ論争とその影響について説明できる。
14週 文化大革命・改革開放 大躍進、文化大革命、さらに改革開放路線、香港返還とその影響について説明できる。
15週 朝鮮半島の近現代史・スタディツアーに向けて 朝鮮半島の近現代史に関する説明が出来る。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3後1,後4,後8,後16
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3後1,後4,後16
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3後1,後2,後16
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後16
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後12,後13,後14,後15,後16
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後3,後7,後11,後12,後13,後14,後15,後16
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。1後1,後2,後3,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。1後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。2後1,後2,後3,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1後8,後16
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1後8
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1後8
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2後8
他者の意見を聞き合意形成することができる。2後8
合意形成のために会話を成立させることができる。2後8
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2後8
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後8
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後8
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2後8
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2後8
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1後8
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2後8
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2後8,後16
複数の情報を整理・構造化できる。1後8
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2後8,後16
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。1後8
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1後8,後16
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。1後8
事実をもとに論理や考察を展開できる。1後8,後16
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2後8
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後8
目標の実現に向けて計画ができる。1後8,後16
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1後8,後16
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2後8
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。1後8
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。1後8
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。1後8
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。1後8
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2後8,後16
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1後8
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2後8,後16
法令やルールを遵守した行動をとれる。1後8,後16
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2後8
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。1後8,後16
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2後8,後16
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。1後8,後16
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。1後8,後16
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。1後8
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。1後8
企業には社会的責任があることを認識している。1後8
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。1後8
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。1後8,後16
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1後8,後16
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2後8
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。1後8
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。1後8,後16

評価割合

試験ノートを含む提出物相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70205500100
基礎的能力70205500100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000