日本事情(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本事情(留学生科目)
科目番号 5126 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 担当教員がプリントを作成し配布する。
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 日本の文化について知り、理解するとともに、自文たちの文化と関連付けてその違いや関係性に気付いたり、推測したりできる。
2. 日本または自国の文化や言語行動に関するいろいろな話題について、社会的・文化的な共通点や相違点にもふれながら、ある程度の長さでわかりやすく話したり書いたりできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本の文化に関して、授業で提示した以上の知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した十分な知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した基本的な知識や情報を持っている。
評価項目2自文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことを、それぞれの背景や根拠に基づいて説明できる。自文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことが説明できる。自文化との違いや関係性を指摘することができない。
評価項目3日本または自国の文化や言語行動に関する話題について、既習日本語を効果的に使って表現したり、論理的な文章を書いたりできる。日本または自国の文化や言語行動に関する話題について、簡単な方法で語句をつないで表現したり、つながりのある文章を書いたりできる。日本または自国の文化や言語行動に関する話題について、文にすることができず、単語レベルでしか表現できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実際のコミュニケーション場面において、ことばを使う私たちは言語行動や文化の違いに気付くことがある。本授業では、日本と自国の言語行動や文化の違いについて考え、理解を深めることを目標とする。また、毎時間のテーマに関連し、自分や自国のことについて日本語で話したり書いたりする。
授業の進め方・方法:
配布プリントを使用して授業を進める。本授業ではさまざまな言語活動を行うが、受講生は学生間のピアフィードバックや担当者からの助言を通して日本語能力を高めていく。
※受講生のレベル等によって授業で扱うテーマを変更する場合がある。
注意点:
日本と自国の文化への理解を深め、考えられるようになることを期待する。また、本授業は日本語で話す・書くことを課題とするため、これまで学んできた語彙や文型、表現を用いて産出練習をする機会とすること。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業の目標および内容を把握する。
2週 来日後の手続き 日本語で高専生活で必要な個人情報が書ける。
3週 来日後の手続き 銀行や携帯電話のショップでの担当者とのやりとりを想定し、日本語で自分の個人情報が記入できる。
4週 自己紹介 日本人が自己紹介で一般的によく話す話題について知り、自国との違いに気づく。また、それぞれの国でなぜその話題を扱う傾向にあるかを考えることができる。
5週 自己紹介 日本人が自己紹介でよく話題にする内容を取り入れながら、ある程度詳しく自己紹介できる。
6週 店員とのやりとり 自分がほしいものの条件を日本語で表現できる。また、買い物や食事をする際に使用する表現がわかる。
7週 店員とのやりとり 第6週で学んだ日本語を使って、自分がほしいものを購入するために店員とやりとりできる。また、買い物や食事の際に使われる日本語の表現や言語行動の特徴に気づく。
8週 寮生活 寮生活について、母国と日本の相違点やそれぞれの特徴について気づく。
2ndQ
9週 寮生活 寮生活の良さや慣れない点について、理由とともに説明できる。
10週 寮生活 寮のスタッフにお礼や提案を伝える手紙が書ける。
11週 災害と防災 自然災害や防災に関する言葉がわかる。
12週 災害と防災 日本の自然災害や防災に関する取り組みについて知る。
13週 災害と防災 明石市の自然災害や防災に関する取り組み事例について調べ、その事実を詳しく書くことができる。
14週 災害と防災 第13週で調べた内容を具体的に説明できる。
15週 災害と防災 第14週の内容について、他者に口頭で伝えることができる。また、他者の発表を聞いて、感想や意見を言うことができる。
16週 振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2前2,前3,前4,前6,前8,前11,前12,前13
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前2,前3,前4,前6,前8,前9,前10,前13,前14
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前14,前15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前11,前14,前15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1前5,前7,前14,前15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前3,前5,前7,前9,前14,前15
他者の意見を聞き合意形成することができる。2前3,前4,前5,前7,前9,前15
合意形成のために会話を成立させることができる。2前3,前4,前5,前7,前9,前15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2前8,前12,前13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2前8,前12,前13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1前12,前13
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1前13
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1前13
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2前15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1前13,前14,前16
複数の情報を整理・構造化できる。2前13,前14
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2前16

評価割合

発表・成果物口頭試験授業態度合計
総合評価割合702010100
基礎的能力3520055
専門的能力0000
分野横断的能力3501045