1. 身近な話題から幅広い分野の話題にわたり、日本語を使ってある物事を詳しく説明したり、自分の気持ちや考えを論理的に説明したりできる。
2. 幅広い分野に関して、まとまった内容を読んで情報を読み取ることができる。
3. 自分の日本語の能力と技能について、得意・不得意とするところを把握し、説明できる。またその上で、自分の課題を改善するためにとるべき行動について自ら考え、実行することができる。
概要:
年間を通して日本語中級前半~中級後半レベルの日本語を学ぶ。まとまった内容を読んで文章内容への理解を深めるだけでなく、産出活動を通して自分が伝えたいことを発信する技能を養う。
授業の進め方・方法:
多様なトピックの日本語に触れることで、日本語能力や技能を高め、さらに日本語でやりとりするためのストラテジーを学ぶ。また、相手や場面に応じた言葉の使い分けができるようになることも重視する。
※漢字・語彙の学習内容は基本的に教科書の内容に沿うものとする。
注意点:
言語知識を習得するだけでなく、それらを適切に運用できるようになることが求められる。毎時間、自分ができたこと、できなかったことなどを振り返り、主体的に自分の日本語の能力や技能を改善していく姿勢を持つことを期待する。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション
|
授業の目標および内容を把握する。
|
2週 |
留学と日本社会への声 (QUARTET6) |
投書文を読んで、筆者の主張とその理由がわかる。また、意見を述べる時の表現がわかる。
|
3週 |
留学と日本社会への声 (QUARTET6) |
身近な問題について投書文が書ける。
|
4週 |
留学と日本社会への声 (QUARTET6) |
相手とトラブルにならないように苦情を言ったり、言い訳や謝罪を伝えたりできる。
|
5週 |
異文化 (QUARTET7) |
他の人の経験談を読んで内容がわかり、自分の経験談から学んだことや感じたことを書いたりできる。
|
6週 |
異文化 (QUARTET7) |
相手に言いづらいことを直接的ではない言葉で伝えられる。
|
7週 |
異文化 (QUARTET7) |
多文化共生社会についてのディスカッションで建設的に意見が述べられる。
|
8週 |
まとめと振り返り |
既習日本語の知識を整理するとともに、自分が日本語でできることを今一度振り返り、次週からの目標を再確認する。
|
2ndQ |
9週 |
インタビューと魅力発信 (QUARTET8) |
インタビュー記事を読んで、内容がわかる。
|
10週 |
インタビューと魅力発信 (QUARTET8) |
友人にインタビューし、記事にまとめることができる。
|
11週 |
インタビューと魅力発信 (QUARTET8) |
忘れ物の問い合わせをするために、物の詳細について説明できる。
|
12週 |
インタビューと魅力発信 (QUARTET8) |
おすすめの物についてその魅力を相手に伝えられる。
|
13週 |
小説や映画のレビュー (QUARTET9) |
ある程度長い物語を読み、ストーリーや人物の気持ちがわかる。
|
14週 |
小説や映画のレビュー (QUARTET9) |
文章の段落構成を理解したうえで物語が読める。
|
15週 |
小説や映画のレビュー (QUARTET9) |
自分のおすすめ作品のレビューが書ける。
|
16週 |
期末試験 |
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | 前2,前5,前9,前13,前14 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | 前3,前5,前10,前11,前15 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | 前1,前6,前7,前10,前11,前12 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | 前4,前6,前7,前10,前11,前12 |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | 前12 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | 前4,前7,前11,前12 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | 前4,前6,前7,前10,前11,前12 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | 前4,前6,前7,前10,前11,前12 |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | 前15 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 前15 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | 前15 |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | 前15 |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | 前15 |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 2 | 前3,前7,前8,前9,前10,前11 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | 前3,前7,前11,前13,前14,前15 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | 前3,前7,前11 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 前8,前9,前10 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | 前7 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |