工作実習ⅢB

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 工作実習ⅢB
科目番号 5327 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 加藤 隆弘,大森 茂俊

到達目標

(1) 手順書や指示に基づいて実習を実施できる.
(2) 機器・器具を正しく使用できる.
(3) 文書、口頭などによる報告ができる.
(4) グループで協力し実習を実施できる.
(5) 機械工学に関する基礎知識・技能が習得できる.
  (a)レーザ加工や塑性加工の注意点を理解し、加工、組立などの一連の作業ができる
  (b)テーパ加工,ねじ加工,溝加工など各種旋削作業ができる
  (c)制御理論の基礎を理解し、倒立振子の安定化ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1予め用意された手順書や指示に基づいて実習を十分に実施できる.予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できる.予め用意された手順書や指示に基づいて実習を実施できない.
評価項目2機器・器具を十分正しく使用できる.機器・器具を正しく使用できる.機器・器具を正しく使用できない.
評価項目3文書,口頭などによる報告が十分にできる.文書,口頭などによる報告ができる.文書,口頭などによる報告ができない.
評価項目4グループで協力し周りに促しながら実習を実施できる.グループで協力し実習を実施できる.グループで協力し実習を実施できない.
評価項目5(a)レーザ加工や塑性加工の注意点を理解し、加工・組立などの一連の作業が十分にできるレーザ加工や塑性加工の注意点を理解し、加工・組立などの一連の作業ができるレーザ加工や塑性加工の注意点を理解し、加工・組立などの一連の作業ができない
評価項目5(b)テーパ加工,ねじ加工,溝加工など各種旋削作業が十分にできるテーパ加工,ねじ加工,溝加工など各種旋削作業ができるテーパ加工,ねじ加工,溝加工など各種旋削作業ができない
評価項目5(c)制御理論の基礎を十分に理解し、倒立振子を安定化することができる制御理論の基礎を理解し、倒立振子を安定化することができるし,3D-CADを用いた作図ができる制御理論の基礎を理解し、倒立振子を安定化することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
応用実習として各種作業を効率的に行うための生産方式の選択能力を養い,生産管理能力や問題意識および解決能力の育成にも努める.
授業の進め方・方法:
6班に編成し、生産的な実習課題を巡回実習する。さらに工場見学により、生産方法の知識を深める。
注意点:
1・2学年とは異なり,技術者として『物』を生産する能力を身に付けるため,自ら問題意識を持ち積極的に考え,正しい解決をする能力を培うよう心がける.
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 箱物展開加工の実践Ⅰ-1  塑性加工の特徴を理解し、展開図を作成できる
2週 箱物展開加工の実践Ⅰ-2 塑性加工の特徴を理解し、展開図を作成できる
3週 箱物展開加工の実践IⅠ-1  塑性加工の特徴を理解し、展開図を作成できる
4週 箱物展開加工の実践IⅠ-2  塑性加工の特徴を理解し、展開図を作成できる
5週 機械加工総合実習III-1  課題製作を通じ,ねじ,テーパー削り,溝加工ができる
6週 機械加工総合実習III-2  課題製作を通じ,ねじ,テーパー削り,溝加工ができる
7週 機械加工総合実習IV-1  課題製作を通じ,ねじ,テーパー削り,溝加工ができる
8週 工場見学 生産システムを見学し,生産方式・管理などの知識と思考を理解できる 
4thQ
9週 機械加工総合実習IV-2  課題製作を通じ,ねじ,テーパー削り,溝加工ができる
10週 シーケンス応用実習I-1  倒立振子を安定化させるプログラムを作成できる
11週 シーケンス応用実習I-2  倒立振子を安定化させるプログラムを作成できる
12週 シーケンス応用実習IⅠ-1  倒立振子を安定化させるプログラムを作成できる
13週 シーケンス応用実習IⅠ-2  倒立振子を安定化させるプログラムを作成できる
14週 工場見学 生産システムを見学し,生産方式・管理などの知識と思考を理解できる 
15週 レポート作成 実習で習得した知識,技術を的確にまとめる.
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4後9
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。4後9
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4後15
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4後15
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4後15
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4後15
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4後15
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4後15
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4後9
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4後9
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後1
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後9
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後9
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後1
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3後8,後14
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3後8,後14
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3後8,後14
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3後8,後14
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後9
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3後9

評価割合

試験レポート作品態度合計
総合評価割合0602020100
基礎的能力00000
専門的能力0602020100
分野横断的能力00000