設計工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 設計工学Ⅱ
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 史 鳳輝

到達目標

(1) 機械設計は、ものづくり(機械製品)するための最前線の学問である。基礎学問を理論的に分析し、理論と物、現象との対応をはかり、機械設計の方法について学習する。機械を製作する上に不可欠な技術であるので機械要素の設計法を取得する。
(2) 代表的な回転機械要素である歯車、軸受、シール、及びベルト等の要素設計、選定法について学習し、演習により学習したことを確認する。
(3) 機械を構成する機械要素の重要性を各種機械例の設計法例も説き認識させ、機械と直結した応用問題・演習より自主的な学習意欲を発揮させる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎学問を理論的に分析し、理論と物、現象との対応が十分できる。基礎学問を理論的に分析し、理論と物、現象との対応ができる。基礎学問を理論的に分析し、理論と物、現象との対応ができない。
評価項目2歯車、軸受、シール、及びベルト等の要素設計、選定法が十分できる。歯車、軸受、シール、及びベルト等の要素設計、選定法ができる。歯車、軸受、シール、及びベルト等の要素設計、選定法ができない。
評価項目3機械と直結した応用問題・演習が十分できる。機械と直結した応用問題・演習ができる。機械と直結した応用問題・演習ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械設計は多くの機械要素から成り立つ機械を製作する上に不可欠な技術であるので機械要素の設計法を取得することが肝要である。歯車減速装置のような回転機械を構成する代表的な機械要素である歯車、軸受、シール等の回転機械要素を中心に設計、選定法について学習する。理論と物、現象との対応を図り、 機械を構成する機械要素の重要性を各種機械の設計例もまじえて習得する。このことにより、強度、潤滑等の基礎学問を機械要素設計に反映させる必要性と重要性を認識させる。
授業の進め方・方法:
(1) 機械設計は、ものづくり(機械製品)するための最前線の学問である。基礎学問を理論的に分析し、理論と物、現象との対応をはかり、機械設計の方法について学習する。機械を製作する上に不可欠な技術であるので機械要素の設計法を取得する。代表的な回転機械要素である歯車、軸受、シール、及びベルト等の要素設計、選定法について学習し、演習により学習したことを確認する。
(2) 機械を構成する機械要素の重要性を各種機械例の設計法例も説き認識させ、機械と直結した応用問題・演習より自主的な学習意欲を発揮させる。
注意点:
(1)実社会で出会う諸問題に対し、どのように対応するかに常に留意する。
(2)強度設計、潤滑設計を代表に基礎技術を理解し応用を図る技術を得る。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 回転機械と回転機械要素
機械の定義、機械製作完成までのプロセスと機械要素の重要性を説く。標準平歯車の計算ができる。
2週 歯車設計技術(1)
歯車歯先設計法と干渉等歯車設計の留意点を説く。
3週 歯車設計技術(2)
かみ合い率、切り下げ等スムーズに回転する歯車の設計技術を説く
4週 歯車設計技術(3)
転位平歯車、歯車の適正加工法等適正設計技術を説く。
5週 歯車の強度設計(1)
平歯車の強度を決める接触面の応力計算、潤滑膜計算法と考え方を説く。
6週 歯車の設計技術(2)
各種の強度計算式とルイスの計算式による強度設計演習
7週 歯車の設計技術(3)
歯車の精度・材料・熱処理・製作技術などを説く。
8週 中間試験
2ndQ
9週 軸受の設計技術(1)
すべり軸受、ころがり軸受とトライボロジー技術との関連を説く。
10週 軸受の設計技術(2)
各種潤滑域のすべり軸受の設計技術を説く。最小油膜等の計算ができる。
11週 制動用機械要素(1)
ブレーキの設計技術を説く。ブレーキの機能や種類等はわかる。
12週 制動用機械要素(2)
ブレーキの設計最新技術を説く。
13週 緩衝用機械要素
ばね・油圧緩衝装置などの緩衝用機械要素の設計技術を説く。
14週 密封装置の設計技術(1)
密封装置の種類,設計技術概説
15週 密封装置の設計技術(2)
オイルシール,Oリング等密封装置の設計・選定技術を説く。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習課題小テスト合計
総合評価割合603010100
基礎的能力0000
専門的能力603010100