到達目標
・民主主義の本質に関する知識と理解を得る。
・市場と経済の基本的メカニズムを理解する。
・現代における政治・経済・国際関係の状況を科学的に理解し,それらに関する諸課題について主体的に考察できる。
・以上を総合し,公民として公正な判断ができ,また,職業人として適切な意思決定ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 民主主義の本質を理解し,利点と限界も認識している。 | 民主主義の基本的な特徴を理解している。 | 民主主義の基本的な特徴を理解していない。 |
評価項目2 | ミクロおよびマクロの市場メカニズム概念を理解し,経済における私的部門と政府部門の役割を説明できる。 | 基本的な市場メカニズムを理解している。経済政策の必要性を認識している。 | 市場メカニズムの概念を理解していない。 |
評価項目3 | 現代における政治・経済・国際関係の状況を科学的に理解し,それらに関する諸課題について主体的に考察できる。 | 現代における政治・経済・国際関係の状況,およびそれらに関する諸課題を概ね理解している。 | 現代における政治・経済・国際関係の理解が不十分で,どこに問題があるかを認識できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 (C)
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学習・教育到達度目標 (H)
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教育方法等
概要:
政治と経済の基本原理を理解し,現代社会の経済社会や政治体制において生じている問題のメカニズムと問題に対処するための方策を考察する。
授業の進め方・方法:
講義を中心とし,教科書,配布資料,板書を用いながら授業を進める。
注意点:
国際社会は多様な政治と経済によって成立していることを考える視点を身につけることが期待される。そのために主体的に学ぶことが求められる。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
政治と国家(政治の意味、国家の要素) |
権力の概念を理解し,国家とは何か,法とは何かについてのイメージを掴んでいる。
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2週 |
政治と法 |
政治とは何かについて考え,権力の正統性として法治主義の考えを理解する。
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3週 |
民主政治の発展(1)(原理と発展) |
自然権思想,社会契約説,国民主権に関する基本的な知識を身につけている。
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4週 |
民主政治の発展(2)(近代民主政治の基本原理、基本的人権の保障) |
法の支配,法治主義を理解する。基本的人権の保障が近代憲法の原則であることを理解する。
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5週 |
民主政治の発展(3)(権力分立、各国の政治制度) |
権力分立の目的を理解する。多くの国で議会制民主主義が採用されていることと,その類型を知る。
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6週 |
日本国憲法と民主政治(1)(憲法の概念、歴史) |
立憲政治の思想を理解する。日本の新旧憲法を例に近代憲法の性格を理解する。
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7週 |
日本国憲法と民主政治(2)(基本的人権の保障) |
自由権的基本権の内容を理解する。
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8週 |
中間試験 |
前期前半の学習事項の理解を確認する。
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2ndQ |
9週 |
日本国憲法と民主政治(3)(統治機構、日本の政治制度と国会) |
国会・内閣・裁判所制度に関する基本的な知識を持つ。国会の仕組みや権限,優越院,国会議員の特権などを理解する。
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10週 |
日本国憲法と民主政治(4)(国民の司法参加、地方自治の仕組みと住民参加) |
司法権の独立や公正な裁判のための仕組みを理解する。地方自治の目的や直接民主制の機能を理解する。
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11週 |
選挙(選挙制度、選挙運動の問題) |
現代政治における選挙制度や選挙民の意思がどのように反映されるかを理解する。
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12週 |
平和主義と日本の安全保障 |
前後の日本外交の歴史を知り,現在の日本外交の課題を理解する。
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13週 |
国際社会の成立と発展(国際連盟~国際連合) |
国際法の成立や国際司法機関,人権保障の国際的な動きなどを時系列に認識する。
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14週 |
国際政治の動向(1)(人種、民族問題、紛争、軍縮) |
冷戦の経過と終結,軍縮の歴史的経緯,冷戦後の国際情勢についての知識を持ち,地域紛争などの現状を理解する。
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15週 |
国際政治の動向(2)(日本の領土問題について考える) |
領土問題を例に,日本の外交上の問題を考える。
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16週 |
期末試験 |
前期後半の学習事項の理解を確認する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
経済活動の意義と資本主義経済 |
資本主義経済の原則,政府の役割など,資本主義経済の特徴と歴史的変容を理解する。
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2週 |
経済主体、市場の機能と限界 |
家計・企業・政府という経済主体分類を知り,それぞれの役割を理解する。市場経済における価格メカニズムを理解する。
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3週 |
物価の動き、国民所得と経済成長) |
物価の概念を理解し,日本の物価の長期的な動向を知る。経済成長や景気と国民福祉の関係を理解する。
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4週 |
財政の仕組み |
財政の機能を理解し,国民生活との関係を知る。
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5週 |
租税の意義と役割 |
税制度の基本を理解する。税の存在が市場に与える影響を知る。
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6週 |
貨幣の働き |
貨幣の特徴を理解し,信用創造のしくみを知る。
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7週 |
金融の仕組み |
金融のしくみや金融機関の機能を理解する。中央銀行の機能,主な金融政策を理解する。
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8週 |
中間試験 |
後期前半の学習事項の理解を確認する。
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4thQ |
9週 |
戦後日本の経済成長 |
戦後の日本経済の成長を,戦後復興期・高度経済成長期・安定成長期・最近の経済情勢にわけて理解する。
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10週 |
産業構造の変化、中小企業問題 |
日本の産業構造とその歴史的変化を知る。中小企業と大企業の関係や格差を理解する。
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11週 |
農業・食糧問題、労働問題と労働市場 |
戦後の日本農業の構造変化を理解する。貿易の自由化や農家経営の問題について知る。労働問題と労働運動の歴史を知り,日本と世界の労働環境の変化を理解する。
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12週 |
社会保障、消費者問題、公害問題 |
外国や日本の社会保障の歴史を理解し,現代日本の社会福祉の課題を考える。消費者問題・公害問題に関する基本事項を理解する。
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13週 |
国際経済の仕組み |
保護貿易と自由貿易の考え方,国際収支・為替相場・国際通貨制度などに関する知識を得る。
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14週 |
国際機関の役割とグローバル化する市場経済 |
国際協調の必要性と国際経済機関の役割を理解する。
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15週 |
地球規模の諸問題と日本の役割 |
経済のグローバル化,地域的経済統合の歴史と現状を知る。南北問題や地球規模の環境問題に関する知識を得,どのような対策が可能かを考える。
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16週 |
期末試験 |
後期後半の学習事項の理解を確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 2 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 2 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 2 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 2 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | |
評価割合
| 筆記試験 | 課題・平常点 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |