概要:
いくつかのトピックを通じ,「国際化」「グローバル化」とはどのような状況であるかを理解する。また,国際化に伴う諸問題を認識し,それにどう対処すべきかを考える。さまざまな意味で「多様な」社会で生きる「コスモポリタン」としての素養を身に付ける。
授業の進め方・方法:
いくつかのテーマにつき,講義とグループ討議を交互に行う。
注意点:
「知ること」だけでなく,討議などを通じて「考え・悩むこと」も求めるので,受講生各人が積極的に参加すること。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
国際人とは? |
「国際的な視野」「国際感覚」「グローバルに活躍」といった言葉が具体的にどのようなことを指すのか考え,問題意識を高める。
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2週 |
民族と文化 |
「○○人」とはどのように定義できるのかを考え,「民族」の概念を理解する。ナショナリズムのイメージを掴む。
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3週 |
言語の役割 |
コミュニケーションの基本ツールである「言葉」の特徴を理解する。母語が異なる人々の意思疎通の特質を考える。
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4週 |
国際化と英語 |
英語の「国際語」としての現状を認識する。ノンネイティブはどう英語に接するべきか自分の意見を持つ。
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5週 |
グローバル化と多言語化 |
ディスカッションを通じて国際コミュニケーションに求められる素養とは何かを考え,自分なりの意見を持つ。
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6週 |
民族・文化の共存をめぐる諸問題(1) |
在日コリアンなどのマイノリティに関わる諸問題に対する理解を深め,複数民族・文化の併存のあり方を考える。
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7週 |
民族・文化の共存をめぐる諸問題(2) |
同上
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8週 |
中間試験 |
講義前半を振り返り,理解や問題意識を整理する。
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4thQ |
9週 |
民族・文化の共存をめぐる諸問題(3) |
第7週と同じ
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10週 |
国際秩序と安全保障(1) |
国際紛争はなぜ起きるのか,また,どのように予防・解決されるのかを,世界の軍備の現状とともに理解する。
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11週 |
国際秩序と安全保障(2) |
同上
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12週 |
国際秩序と安全保障(3) |
同上
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13週 |
グローバル経済と国際ビジネス(1) |
経済活動が国境を超えて行われる背景を理解する。また,企業が国際的に活動する際の諸問題を理解する。
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14週 |
グローバル経済と国際ビジネス(2) |
同上
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15週 |
まとめ:国際人とは? |
討議を通じて全講義を振り返り,各人の「コスモポリタン」像を確認する。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | |
グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 1 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 1 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 2 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 1 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 2 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 1 | |