電気回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気回路Ⅰ
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:金原粲:電気回路改訂版、実教出版
担当教員 大向 雅人

到達目標

[1]電荷と電流および電位の関係について理解し説明ができ、これらの計算ができる。
[2]回路方程式を立てることができ、これを解いて具体的な数値を用いて計算ができる。
[3]テブナンの定理およびノートンの定理の関係を理解し説明ができ、回路の等価回路化と計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目[1]電荷と電流および電位の関係について理解し説明ができ、これらの計算ができる。電荷と電流および電位の関係について理解し説明ができる。電荷と電流および電位の関係について理解し説明ができない。
評価項目[2]回路方程式を立てることができ、これを解いて具体的な数値を用いて計算ができる。回路方程式を立てることができる。回路方程式を立てることができない。
評価項目[3]テブナンの定理およびノートンの定理の関係を理解し説明ができ、回路の等価回路化と計算ができる。テブナンの定理およびノートンの定理の関係を理解し説明ができる。テブナンの定理およびノートンの定理の関係を理解し説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
中学校で学んだ電気の知識を基礎にして直流回路をマスターする。ここで、回路中の電流、電圧、電力などの計算ができることを目標とする。直流回路は、今後学ぶ交流回路の基礎となるだけでなく電気回路、電子回路の基本であり重要なテーマである。
授業の進め方・方法:
本科目では、テキストと併せて補助教材により講義と演習を行う。特に、電気回路をマスターするにはより多くの問題に触れ、解くことが理解のために大切である。したがって、授業終了前に行う小テストならびに課題レポートにより理解を確実なものにする。
注意点:
本科目は,授業で保証する学習時間と,予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.毎回出される課題は期限までに必ず提出すること。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気回路とは:抵抗、オームの法則、抵抗の直列接続と並列接続 オームの法則を理解し、電圧、電流などが計算できる。合成抵抗を計算できる。
2週 電気回路とは:分圧比と分流比、合成抵抗の求め方の応用 分流比と分圧比を利用することができる。高度な合成抵抗の求め方を習得する
3週 電源と電力:電圧源と電流源と内部抵抗 電圧源、電流源の概念を理解する。等価回路の変換ができるようになる。
4週 電源と電力:電力と電力量、最大電力伝送定理 電力と電力量の概念を理解する。最大電力伝送定理を使える。
5週 回路方程式:キルヒホッフの法則、ループ電流法 キルヒホッフの法則を理解し、ループ電流法の立式ができる。
6週 回路方程式:ノード電圧法 ノード電圧法の立式ができる。
7週 復習 理解不足の点を解消する。
8週 中間試験 60点以上を取得する。
4thQ
9週 いろいろな回路:ブリッジ回路 ホイートストンブリッジの平衡条件を理解し計算に使える。
10週 いろいろな回路:Y結線とΔ結線 Δ-Y変換と逆変換の公式を導出できる。
11週 いろいろな回路:重ね合わせの原理(その1) 電圧源の重ね合わせの原理を理解し、等価回路から電流計算ができる。
12週 いろいろな回路:テブナンの定理 テブナンの定理を利用して電流を計算できる。
13週 いろいろな回路:ノートンの定理 ノートンの定理を利用して電圧を計算できる。
14週 いろいろな回路:ミルマンの定理 ミルマンの定理を利用して電圧を計算できる。
15週 復習 理解不足の点を解消する。
16週 期末試験 60点以上を取得する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。1
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。1
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。1
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。1
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。1
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。1
網目電流法を用いて回路の計算ができる。1
節点電位法を用いて回路の計算ができる。1
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。1

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85150000100
基礎的能力0000000
専門的能力85150000100
分野横断的能力0000000