日本語Ⅰ(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語Ⅰ(留学生科目)
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 5
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:6 後期:4
教科書/教材 〈教科書〉『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』(スリーエーネットワーク)、石沢弘子ほか著『改訂版 日本語中級J301 英語版』(スリーエーネットワーク)、ボイクマン総子ほか著『ストーリーで覚える漢字300』(くろしお出版)、ボイクマン総子ほか著『ストーリーで覚える漢字Ⅱ301-500』(くろしお出版)
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 日本語の文字、音声、語彙、文型、表現について理解でき、適切に使える。
2. 日本語を使って、身近で関心のある話題についての情報や自分の気持ち、理由を伝えたり、相手の情報や気持ち、理由を理解したりすることができる。また、これらの話題について、文またはつながりのあるテクストを書くことができる。
3. 自分の日本語の能力と技能について、得意・不得意とするところを把握し、説明できる。またその上で、自分の課題を改善するためにとるべき行動について自ら考え、実行することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文字、音声、語彙、文型、表現を場面や文脈の中で理解でき、十分適切に使える。文字、音声、語彙、文型、表現を場面や文脈の中で理解でき、ある程度適切に使える。文字、音声、語彙、文型、表現を場面や文脈の中で理解できず、ほとんど使うことができない。
評価項目2これまで学んだ言葉を適切に使って、ヒントや助言がなくても、物事の情報や自分の気持ちなどが表現できる。これまで学んだ言葉を適切に使って、ヒントや助言があれば、物事の情報や自分の気持ちなどが表現できる。これまで学んだ言葉が適切に使えず、物事の情報や自分の気持ちなどがほとんど表現できない。
評価項目3自分の課題を発見し、解決策を考え、実行に移すことができる。自分の課題を発見し、解決策を考えることができる。自分の課題を発見できることがあっても、解決策を考えることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
年間を通して日本語初級から日本語中級前半レベルの日本語を学ぶ。毎時間に設定される言語活動目標を達成するため、日本語の能力や技能を高め、実際の運用に繋げることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業中は、要点の確認とさまざまな方法で練習を行う。また、学んだ日本語を使って、一人で長く話す・書くなどの産出活動と、相手を想定したやりとりを行う。
注意点:
毎時間、自分ができたこと、できなかったことなどを振り返り、主体的に自分の日本語の能力や技能を改善していく姿勢を持つことを期待する。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
授業の目標および内容並びに自分の日本語力を把握する。
2週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第35-36課 仮定条件を述べることができる。また、ある条件下での判断を述べたり、助言や指示を求めたりできる。
自分の目標を述べることができる。
3週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第37-38課 人から受けた迷惑に感じた行為について話せる。
ある行為に対する自分の気持ちが述べられる。また、伝えたいことを強調して相手に伝えらえる。
4週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第39-40課 ある事柄の因果関係とその結果生じる気持ちを説明できる。
丁寧に理由や事情説明ができる。
自分の疑問に基づく感想や判断、行動について言える。
5週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第42-43課 行為の目的や目的達成のためにすることが言える。
物事の外観から推察したことが表現できる。
6週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第44-45課 動作や程度が度を越したときの状態について言える。
自分の選択、決定を伝えることができる。
ある事態を想定し対処の仕方を述べることができる。
期待外れの結果に対し意外感や不満の気持ちを表すことができる。
7週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第46-47課 動作の段階を述べることで、状況や気持ちを表すことができる。
自分が確信していることが述べられる。
ほかかから得た情報、その場の状況から判断できることを述べることができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第41, 48課 自分より目上ではない人への許可・容認を表すことができる。
上下関係・親疎関係に基づく授受表現が適切に使えるようになる。
10週 『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版』第49-50課 敬語を適切に使い、目上の人や初対面の人に話しかけたり、メールを送ったりすることができる。
11週 まとめと振り返り 既習日本語の知識を整理するとともに、自分が日本語でできることを今一度振り返り、次週からの目標を再確認する。
12週 『日本語中級J301』第1課 時間と場所を正確に読み取り、過去の出来事に関する文章を読んで理解できる。
13週 『日本語中級J301』第1課 多義語や複合動詞といった日本語文法の特徴を理解したり、体の部位を用いた慣用句を使ったりすることができる。
14週 『日本語中級J301』第3課 物事の対比関係を理解しながら文章を読んで理解できる。
15週 『日本語中級J301』第3課 語彙の多様性を知り、和語やカタカナ語から漢語に言い換えることができる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 『日本語中級J301』第4課 さまざまな文化や習慣があることを読み取ることができる。
2週 『日本語中級J301』第4課 感情を表す擬態語等の表現が理解でき、使える。
3週 『日本語中級J301』第5課 グラフやデータから情報が読み取れ、日本語で書かれた調査報告の内容がおおむね理解できる。
4週 『日本語中級J301』第5課 調査報告やレポートでよく使う文法や表現が理解でき、グラフから読み取った内容を簡単にまとめることができる。
5週 『日本語中級J301』第6課 日本語の意見文の型が理解できる。
6週 『日本語中級J301』第6課 漢字の造語成分の一部について理解し、漢字を用いたさまざまなことばが使える。
7週 『日本語中級J301』第6課 他者の話を聞く際のあいづちやフィラー、聞き返し表現を知り、使うことができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 『日本語中級J301』第9課 実験の報告書(目的、方法、手順、結論)を読み取ることができる。
10週 『日本語中級J301』第9課 実験報告やレポートでよく使う文法、表現が理解でき、文を書く際に使うことができる。
11週 『日本語中級J301』第9課 文体や書き言葉に注意し、ある実験について、目的、方法、手順、結論の流れに沿って、簡単にまとめることができる。
12週 『日本語中級J301』第7課 事実と意見を分けて文章を読み進めることができる。
13週 『日本語中級J301』第7課 助詞のようなはたらきをする文法の使い方が理解でき、文を書く際に使うことができる。
14週 『日本語中級J301』第10課 接頭辞や接尾辞などの漢字を用いたさまざまなことばが使える。
15週 『日本語中級J301』第10課 2つの事柄を対比しながら、それぞれの特徴を読み取ることができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題ポートフォリオ合計
総合評価割合504010100
基礎的能力5020070
専門的能力0000
分野横断的能力0201030