日本事情Ⅱ(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本事情Ⅱ(留学生科目)
科目番号 0037 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当教員がプリントを作成し配布する。〈参考教材〉荻原稚佳子ほか著『日本語上級話者への道 きちんと伝える技術と表現』(スリーエーネットワーク)
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 日本の文化について知り、理解するとともに、自文たちの文化と関連付けてその違いや関係性に気付いたり、推測したりできる。
2. 日本をはじめ、世界のさまざまな文化や言語行動に関するいろいろな話題について、社会的・文化的な共通点や相違点にもふれながら、詳細かつ明瞭な構成で表現し、話すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本の文化に関して、授業で提示した以上の知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した十分な知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した基本的な知識や情報を持っている。
評価項目2自文化やそのほかの文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことを、それぞれの背景や根拠に基づいて説明できる。自文化やそのほかの文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことが説明できる。自文化やそのほかの文化との違いや関係性を指摘することができない。
評価項目3テーマについて気付いたことや考えたことについて、詳細かつ明瞭な構成で表現でき、聞き手を意識して話すことができる。テーマについて気付いたことや考えたことについて、ヒントや助言があれば、詳細かつ明瞭な構成で表現でき、話すことができる。テーマについて気付いたことや考えたことについて、詳細かつ明瞭な構成で表現できないが、単語または短い文で表現できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実際のコミュニケーション場面において、ことばを使う私たちは言語行動や文化の違いに気付くことがある。本授業では、日本と自国の言語行動や文化の違いについて考え、理解を深めることを目標とする。また、毎時間のテーマに関連し、自分の体験や意見、考えに基づいてスピーチをしたりやりとりをしたりする。
授業の進め方・方法:
配布プリントを使用して授業を進める。受講生は、授業を通して得られた気付きを、授業中に発言、またはプリントに母語で記述する。「話す」産出活動については、受講生は自分の原稿や資料をピアフィードバックや教師の助言を得ることで改善を試み、完成したものを発表する。
注意点:
日本と自国の文化への理解を深め、考えられるようになることを期待する。また、授業を通して気付き考えたことについて、既習の日本語を用いて話せるよう、日本語口頭表現を磨く機会とすること。
合格としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業の目標および内容を把握する。
2週 不思議な日本 日本での体験で最も驚いたこと、不思議だと思ったことについて振り返り、なぜ自分がそう感じたのかを文化の違いに関連付けて考えることができる。
3週 不思議な日本 ある事柄について詳しく描写できる。
気持ちを加えて出来事が話せる。
4週 部活のおもしろさ 世界のさまざまなスポーツについて知り、自国のそれと比較しながら共通点と相違点を考えることができる。
5週 部活のおもしろさ 全体的なことから個別的なことへと話を進めるための話し方と表現が理解できる。複雑なことをわかりやすく説明できる。
6週 便利な世の中 社会が便利になったことにより生じるメリットとデメリットについて考え、日本と自国の共通点と相違点に気付く。
7週 便利な世の中 2つ以上物事を比較しながら説明できる。
8週 便利な世の中 聞き手を意識し、聞き手の関心を引き付ける工夫をしながら説明できる。
4thQ
9週 健康的な生活とは 一般的に言われていることと自分の実態を照らし合わせ、健康的な生活とは何なのかについて自分の考えが述べられる。
10週 健康的な生活とは 因果関係を説明することができる。
社会的な話題を論理的に話せる。
11週 チームワーク 他者と衝突が起こった場面を想定し、その背景にある文化や考え方の違いについて考えることができる。
12週 チームワーク ある立場に立って、相手を説得できるように意見を述べることができる。
13週 チームワーク 他者と衝突した場合、自分だったらどのように行動するかを考え、詳しく話すことができる。
14週 プロジェクト発表準備 テーマや調査方法を自ら考え、詳細かつ明瞭な構成で表現できる。
15週 プロジェクト発表準備 テーマや調査方法を自ら考え、詳細かつ明瞭な構成で表現できる。
16週 プロジェクト発表、振り返り 聞き手を意識しながら、詳細にわかりやすく話せる。
授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

発表・制作作品課題授業への取り組みポートフォリオ合計
総合評価割合40203010100
基礎的能力20200040
専門的能力00000
分野横断的能力200301060