日本事情Ⅱ(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本事情Ⅱ(留学生科目)
科目番号 0040 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当教員がプリントを作成し配布する。〈参考教材〉荻原稚佳子ほか著『日本語上級話者への道 きちんと伝える技術と表現』(スリーエーネットワーク)、友松悦子著『小論文への12のステップ』(スリーエーネットワーク)
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 日本の文化について知り、理解するとともに、自文たちの文化と関連付けてその違いや関係性に気付いたり、推測したりできる。
2. 日本をはじめ、世界のさまざまな文化や言語行動に関するいろいろな話題について、社会的・文化的な共通点や相違点にもふれながら、詳細かつ明瞭な構成で表現し、話すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本の文化に関して、授業で提示した以上の知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した十分な知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した基本的な知識や情報を持っている。
評価項目2自文化やそのほかの文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことを、それぞれの背景や根拠に基づいて説明できる。自文化やそのほかの文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことが説明できる。自文化やそのほかの文化との違いや関係性を指摘することができない。
評価項目3テーマについて気付いたことや考えたことについて、詳細かつ明瞭な構成で表現でき、聞き手を意識して話すことができる。テーマについて気付いたことや考えたことについて、ヒントや助言があれば、詳細かつ明瞭な構成で表現でき、話すことができる。テーマについて気付いたことや考えたことについて、詳細かつ明瞭な構成で表現できず、単語または短い文でしか表現できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実際のコミュニケーション場面において、ことばを使う私たちは言語行動や文化の違いに気付くことがある。本授業では、日本と自国の言語行動や文化の違いについて考え、理解を深めることを目標とする。また、毎時間のテーマに関連し、自分の体験や意見、考えに基づいてスピーチをしたりやりとりをしたりする。
授業の進め方・方法:
配布プリントを使用して授業を進める。受講生は、授業を通して得られた気付きを授業中に発言または記述する。「話す」産出活動については、受講生は自分の原稿や資料をピアフィードバックや教師の助言を得ることで改善を試み、完成したものを発表する。
注意点:
日本と自国の文化への理解を深め、考えられるようになることを期待する。また、授業を通して気付き考えたことについて、既習の日本語を用いて表現できるよう、日本語文章表現および日本語口頭表現を磨く機会とすること。
合格としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 授業の目標および内容を把握する。
2週 私が訴えたいこと 意見文の書き方と発表の仕方が分かる。
3週 私が訴えたいこと 問題提起・意見・根拠を分けて書くことができる。
4週 私が訴えたいこと 問題提起・意見・根拠を分けて書くことができる。
5週 批判的に考えよう 写真を見て疑問に考えたことを言い表すことができる。
6週 批判的に考えよう 写真から考えたことを、現実の出来事や社会に照らし合わせながらまとめることができる。
7週 批判的に考えよう 写真から考えたことを、現実の出来事や社会に照らし合わせながら話すことができる。
8週 振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。
4thQ
9週 健康的な生活とは 一般的に言われていることと自分の実態を照らし合わせ、健康的な生活とは何なのかについて自分の考えが述べられる。
10週 健康的な生活とは 因果関係を説明することができる。
社会的な話題を論理的に話すことができる。
11週 健康的な生活とは ディスカッションにおいて、相手の意見を聞きつつ、自分の意見が主張できる。
12週 プロジェクト発表準備 テーマや調査方法を自ら考え、詳細かつ明瞭な構成で表現できる。
13週 プロジェクト発表準備 テーマや調査方法を自ら考え、詳細かつ明瞭な構成で表現できる。
14週 プロジェクト発表準備 教師や友だちの助言を参考に、発表内容、構成、および日本語を自分で修正することができる。
15週 プロジェクト発表 聞き手を意識しながら、詳細に分かりやすく話すことができる。また、他者の発表を聞いて、感想や意見を言うことができる。
16週 振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後3,後4,後6,後9,後12,後13
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後5,後6,後7,後9,後10,後11,後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3後5,後7,後9,後11,後15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後7,後11,後15
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後7,後9,後10,後11,後15
合意形成のために会話を成立させることができる。3後11
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後11
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後6,後10,後12,後13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後6,後10,後12,後13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2後6,後10,後12,後13
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2後7,後10,後12,後13
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2後7,後10,後12,後13
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後7,後10,後15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2後3,後4,後6,後8,後10,後12,後13,後16
複数の情報を整理・構造化できる。3後3,後4,後5,後6,後9,後10,後12,後13
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2後12,後13
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2後3,後4,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2後3,後4,後7
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後3,後4,後6,後7,後10,後11,後12,後13

評価割合

発表・成果物課題提出授業態度合計
総合評価割合702010100
基礎的能力3520055
専門的能力0000
分野横断的能力3501045