概要:
この科目は企業で宇宙防衛システムや大規模フィジカルシステムのシミュレータの設計を担当していた教員が指導する講義である。C言語によるプログラミングに関する講義と演習を行い、問題解決能力とプログラミング能力の基礎を作る。
授業の進め方・方法:
主に情報基礎演習室で授業を行う。情報基礎演習室ではプログラミングの演習を行う。またプログラミング課題を課す。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。講義時間以外にも情報基礎演習室に足繁く通い、習うより慣れること。プログラミング課題の提出数が6未満の学生は合格の対象としない。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
Linux の主要コマンドとプログラムの基本的な手順を確認する。 |
基本的な Linux コマンドを使い、プロジェクトディレクトリの作成、プログラムのコーディング、コンパイル、デバッグ、実行までの一連の手順を自力で実施できる。
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2週 |
変数、型、出力、入力、基本演算について説明する。 |
変数、算術演算子、単純代入演算子を活用できる。基本的な型を使い分けることができる。データ入出力を含むプログラムを書くことができる。
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3週 |
文字、16進数、2進数、負整数、指数、情報落ちについて説明する。 |
文字、16進数、2進数、負整数、指数を理解し、関連コマンドを活用できる。情報落ちを理解し対策できる。
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4週 |
初期化、代入、変換指定、論理演算、キャストについて説明する。 |
初期化、代入、変換指定、論理演算、キャストを理解し、関連コマンドを活用できる。
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5週 |
総合演習(1) 第1週から第4週の学習内容に関する演習課題を解く。 |
短い基礎的なプログラムについて、その実行結果を予想できる。
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6週 |
if 文と switch 文について説明する。 |
if 文および switch 文の基本的な使い方を理解し活用できる。
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7週 |
if 文と switch 文のやや複雑な構文について説明する。 |
if 文および switch 文のやや複雑な使い方を理解し活用できる。
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8週 |
do 文、while 文、for 文について説明する。 |
do 文、while 文、for 文の基本的な使い方を理解し活用できる。
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4thQ |
9週 |
do 文、while 文、for 文のやや複雑な構文について説明する。 |
do 文、while 文、for 文のやや複雑な使い方を理解し活用できる。
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10週 |
総合演習(2) 第6週から第9週の学習内容に関する演習課題を解く。 |
やや複雑なプログラムについて、その実行結果を予想できる。
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11週 |
多重ループ、プログラムの要素と書式について説明する。 |
多重ループを理解し活用できる。C言語のプログラムを構成する諸要素について、用語、記法、用法を理解し、コミュニケーションに活用できる。
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12週 |
配列の宣言、初期化、代入、配列のコピー、動的生成について説明する。 |
配列の宣言、初期化、代入、配列のコピー、動的生成を理解し活用できる。
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13週 |
多次元配列について説明する。 |
多次元配列を理解し活用できる。
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14週 |
総合演習(3) 行列の足し算と引き算、掛け算のアルゴリズムについて説明する。 |
行列の足し算、引き算、掛け算を行うプログラムを書くことができる。
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15週 |
総合演習(4) 第11週から第14週の学習内容に関する演習課題を解く。 |
かなり複雑なプログラムについて、その実行結果を予想できる。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 4 | 後3 |
変数の概念を説明できる。 | 4 | 後3 |
データ型の概念を説明できる。 | 4 | 後3 |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 4 | 後6,後7 |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 4 | 後9,後10,後11 |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | 後1 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | 後13 |