電気情報工学実験基礎

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気情報工学実験基礎
科目番号 5132 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じ,適宜プリントを配布したり関連資料を紹介する.
担当教員 梶村 好宏,廣田 敦志

到達目標

1) 初歩的な実験実習を通じて電気電子工学の基礎を体験的に理解する
2) 実験を行った関連事項を主体的,能動的に調べることができる
3) 共同作業を通じて協調性や他者への思いやりを身につける

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価基準1初歩的な実験実習を通じて電気電子工学の基礎を体験的に十分に理解することができる初歩的な実験実習を通じて電気電子工学の基礎を体験的に理解することができる初歩的な実験実習を通じて電気電子工学の基礎を体験的に理解することができない
評価基準2実験を行った関連事項を主体的,能動的に十分に調べることができる実験を行った関連事項を主体的,能動的に調べることができることができる実験を行った関連事項を主体的,能動的に調べることができない
評価基準3共同作業を通じて協調性や他者への思いやりを十分に身につけることができる共同作業を通じて協調性や他者への思いやりを身につけることができる共同作業を通じて協調性や他者への思いやりを身につけることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
初歩的な実験実習を通じて電気電子工学の基礎を体験的に理解し,関連事項を主体的・能動的に調べることなど,工学実験の基本姿勢を身につけ,共同作業を通じて協調性や他者への配慮等も身につける.担当者が共同で担当する.
授業の進め方・方法:
班による実験実習形式で行う.理解確認のための小試験を行うことがある.
注意点:
自主的・能動的に取り組み,実験の基礎・基本を確実に身に付ける.作業に適した服装で出席し,常に自他の安全に配慮した行動を取る.提出物は必ず提出すること.使用器具の片付けや清掃等きちんと責任を果たす習慣を身に付ける.電卓(機種不問)と実験用A4ノートを持参すること.新しいノートでなくても良いがルーズリーフは不可.
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の概説 この授業の概略(目的、到達目標、注意事項)を理解することができる
2週 テスタの使い方と抵抗・電圧測定 テスタの使い方を身につけ,抵抗・電圧測定ができる
3週 ブレッドボード1 ブレッドボードの基礎的な使い方を身に付けることができる
4週 ブレッドボード2 ブレッドボードを用いて基礎的な回路を製作することができる
5週 オシロスコープ1 オシロスコープの基礎的な使い方を身に付けることができる
6週 オシロスコープ2 オシロスコープの基礎的な使い方を身に付け,回路の測定を行うことができる
7週 電子工作1 はんだごてなどの工具を適切に用いて電子工作を行うことができる
8週 電子工作2 はんだごてなどの工具を適切に用いて電子工作を完成させることができる
2ndQ
9週 発振器1 発振器の基礎的な使い方を身に付けて波形を確認することができる
10週 発振器2 発振器の基礎的な使い方を身に付け,回路に高周波を与え,オシロスコープで観察することができる
11週 LED点滅回路の製作1 LED点滅回路の基礎的な仕組みを理解することができる
12週 LED点滅回路の製作2 LED点滅回路の基本回路を製作することができる
13週 LED点滅回路の製作3 自分で設計したLED点滅回路を完成させることができる
14週 OPアンプによる増幅回路 OPアンプを用いて正弦波の増幅回路を製作することができる
15週 センサ用基礎回路の実習 ブリッジ回路を製作し、回路の平衡条件について理解することができる
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2前2,前6,前10,前13,前14,前15
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2前2,前6,前10,前13,前14,前15
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。1前4,前6,前10,前13,前14,前15
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。1前4,前6,前13,前15
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。2前1,前6,前7,前10,前13,前14,前15
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。2前1,前2,前6,前10,前13,前14,前15
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。2前1,前2,前6,前10,前13,前14,前15
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。1前4,前6,前13,前15
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。1前2,前10,前13,前14,前15
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。2前2,前15
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。2前15
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。2前5,前6
情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。3前2,前15
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。1前2,前10,前14,前15
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。2前5,前6,前9,前10,前13,前14
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。2前1
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。3前15
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。1前3,前4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2前2,前4,前6,前10,前13,前14,前15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1前2,前4,前6,前10,前13,前14,前15
他者の意見を聞き合意形成することができる。3前6,前7,前10,前13,前14,前15
合意形成のために会話を成立させることができる。3前6,前7,前10,前13,前14,前15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前2,前4,前6,前13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前2,前4,前6,前13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1前2,前4,前6,前13
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1前2,前4,前6,前13
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1前2,前4,前6,前13
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1前1,前13,前14,前15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。1前1,前13,前14,前15
目標の実現に向けて計画ができる。1前1,前13,前14,前15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1前1,前13,前14,前15
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1前1,前13,前14,前15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前1,前13,前14,前15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前1,前13,前14,前15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前1,前13,前14,前15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前1,前13,前14,前15
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1前1,前13,前14,前15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1前1,前13,前14,前15
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1前1,前13,前14,前15

評価割合

実験基礎取組み能動的学習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000